【2023年最新版】フィリピンオフショア開発の人月単価相場

公開日:2017/10/25 最終更新日:2023/12/25

2023年の「フィリピン」人月単価(職種別)

人月単価 (万円) プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
フィリピン 35.83(-1.15%) 53.33(+7.46%) 81.25(+14.32%) 70.83(+7.60%)

括弧内の数値は昨対比

※ プログラマー:コーディングや簡単なシステム開発を担当
※ シニアエンジニア:システム設計や開発を担当
※ ブリッジSE:ビジネスサイドとエンジニアサイドを繋ぐ役割を担うエンジニア
※ PM(プロジェクトマネージャー):プロジェクトにおける計画と実行の責任者

 

フィリピンオフショア開発の人月単価は上記の表となっています。

 

プログラマー 35.83万円(昨年度比98.85%)、シニアエンジニア 53.33万円(昨年度比107.46%)、ブリッジエンジニア 81.25万円(114.32%)、PM 70.83万円(107.60%)と、上昇率は高くないものの、プログラマーを除くすべての職種で単価が上昇した結果です。

 

本記事の単価情報は『オフショア開発白書(2023年版)』(オフショア開発. com 発行)から引用しています。

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フィリピンオフショア開発単価の特徴について

インド、バングラデシュと同様に、英語を得意とするフィリピンでは、欧米をターゲットとしている企業が主流です。そのため、日本語人材に課題があることが多く、ブリッジSEの単価が高い水準にあります。日本語での開発体制を構築するのであれば、少しずつコストメリットが出しにくくなっていると言えるでしょう。

 

フィリピンでのオフショア開発を検討する動きは広がっています。国内のエンジニアが逼迫していますが、英語をIT開発現場に導入することによって、グローバルにITリソースを活用することができるようになります。そこでITリソースの確保先として焦点が当たりやすいのがフィリピンです。日本からの時差がわずか1時間であることも、発注企業にとっては検討がしやすい条件になっています。

 

また、日本企業の海外進出やグローバル化というトレンドから、グローバル向けサービスや多言語サービスなどの開発案件も増加しており、それらの実績が多いフィリピンが有望な国となっています。

 

また、インド、バングラデシュ同様、英語で開発を進められる場合は、人材の層が一気に広がるため、上記の表とはまた違う結果になることが考えられます。

フィリピンのITエンジニアの特徴

上述の通り、フィリピンのITエンジニアの特徴としては、ネイティブレベルの英語力が挙げられます。また大学進学率が高く、ほとんどのエンジニアは大学を卒業しています。そのため、プログラミング言語のパフォーマンスも高い水準です。

 

英語で開発を進めることができるのであれば、人口も多いフィリピンでは幅広くIT人材を確保することができます。もちろん日本市場向けにオフショア開発を提供する企業では、日本語が堪能なブリッジエンジニアやコミュニケーターが在籍しておりますので、彼らを窓口に日本語で指示を出すことでプロジェクトを進めること自体は十分可能です。

 

また、窓口となる日本語人材を挟まずとも、実際に稼働しているエンジニアとは英語でコミュニケーションをとることで、開発現場がブラックボックス化しにくいこともフィリピンの魅力の一つです。

 

最近では英語に自信がない方でも、Google翻訳やDeep Lなどの翻訳ツール、SlackやHangoutといったチャットツールを活用することで、フィリピンのITエンジニアをマネジメントしているというケースも増えているようです。

 

フレンドリーな人も多く、親日的ということからも、比較的マネジメントがしやすい国民性で、中長期的な開発パートナーを探したい企業にとっても大変人気があります。

フィリピンのオフショア開発市場の動向

フィリピンに発注する理由としては、「プロジェクト上のコミュニケーション言語に英語を希望する / 英語の製品・グローバルに展開するプロダクト開発」といったケースがもっとも多く挙げられてきました。

 

この点においては、昨今、日本企業の海外進出やグローバル化が進んでいるという大きな背景があるでしょう。また、国内のITリソース不足=日本語の扱えるエンジニアの不足と捉えると、英語でのIT開発を促進していかなければならないという危機感も後押ししている印象にあります。

 

単なる「オフショア開発」ではなく、「グローバルITリソースの活用」という文脈で、フィリピンでの開発に挑戦する企業が増えていると言えます。ベトナムは日本語に長けているものの、英語力ではフィリピンの後塵を拝します。その点、今後のポストベトナムの動きの中で、「英語」というのは一つのキーポイントとなってきそうです。

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フィリピンは昨今のグローバル化に伴い、「英語」という切り口で注目度が高まっています。

 

ますます多くの企業で英語でのIT開発が検討されるなか、ベトナムや中国とは異なる“独自の立ち位置”を築いていくでしょう。その中でもフィリピンをオフショア開発先として選定するポイントは、《フィリピンの以下の強み》が御社の課題に刺さるかどうかが一つの判断基準になるかと思います。

1.英語サイトやサービス、システムの多言語化、グローバル展開に伴う案件

2.英語でのコミュニケーション

3.中長期的な継続案件

 

ぜひフィリピンオフショア開発をご検討していただければと思います。海外に目を向ければ、国内に限って探すよりもより多くの優秀な人材に出会えますし、国や地域によっては国内よりもコストを抑えた開発が可能です。

 

オフショア開発.comでは無料のコンシェルジュにご相談いただければ、開発のお悩みをオフショア開発で解決する手立てをお探しします。ぜひお気軽にご相談ください。

 

▶︎ フィリピンの人月単価の推移はこちらから

【2021年版】フィリピンオフショア開発の人月単価相場はいくら?

【2020年版】フィリピンオフショア開発の人月単価相場はいくら?

【2019年版】フィリピンオフショア開発の人月単価相場はいくら?

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フィリピンオフショア開発企業一覧

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人気6ヵ国でコスト比較|2021年最新のオフショア開発単価はいくら?

 

* オフショア開発人月単価の実態調査概要
 − 調査内容 『オフショア開発に関するアンケート調査』
 − 調査主体 オフショア開発. com(株式会社Resorz)
 − 調査方法 インターネットによる自主調査
 − 調査対象 オフショア開発・海外BPO会社150社
 − 調査期間  2021年2月21日 - 3月25日

この記事を書いた人

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オフショア開発.com 編集部

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