データセクション株式会社とベトナム国家大学ハノイ校College of Technologyは、ASEAN地域におけるビッグデータビジネスの推進および経済発展の支援を目的に産学連携協定を締結した。
データセクションでは、これまで自然言語処理技術に関する研究開発に注力し、自然言語処理を中心としたビッグデータビジネスを展開してきた。
データセクションが蓄積してきた自然言語処理に関するノウハウは、「各言語共通のもの」と「各言語固有のもの」に分けることができるため、データセクションでは日本国内で洗練してきた「各言語共通のノウハウ」と各国の大学や研究機関等で研究されている「各言語固有のノウハウ」を融合させることで、今後ASEAN地域を中心とした諸外国にて迅速にサービスを展開していくという。
豊富な労働力(総人口約9,000万人のうち70%が30歳以下の若者)、日本人に似た国民性(勤勉さ、学習能力の高さ、器用さ)、政治的な安定など、今後も高成長が期待されている点に注目が集まり、チャイナリスクの回避先としてベトナムを選択する日系企業が増加している。また、この様な民間レベルでの交流を後押しするような形で政府間レベルにおいても首脳会談が開催されるなど、近年ベトナムと日本の関係性は非常に良好化している。
こうした状況を踏まえ、データセクションではASEAN地域におけるビジネス拠点および研究開発拠点として2013年ベトナムのハノイにデータセクションベトナム(DATASECTION VIETNAM CO.,LTD)を設立。これまでデータセクションではベトナムに進出する日系企業向けにソーシャルメディアを活用した市場調査サービスを展開してきたが、ベトナム国内での更なるサービスの高度化を目指し、ベトナム国家大学との産学連携を行うこととなった。
一方、ベトナム国家大学では、日本とベトナムの技術連携を重視しており、国家大学傘下に日越大学(Vietnam-Japan University)の設立を目指している。今回の産学連携は、日越大学の設立に向けたものであり、ベトナム国家大学においても重要なものとして位置付けられている。