日本のオフショア開発の受入国として、注目を集める国の一つがベトナムである。「オフショア開発.com」へのオフショア開発のお問合せ1位がベトナムとなっているが、ベトナムが注目を集める理由の一つとして、国を挙げてIT産業の振興や人材育成に取り組んでいることが挙げられる。

ベトナム現地のソフトウェア開発最大手FPT社の会長、チュオン・ザー・ビン氏のインタビュー記事に注目が集まっている。

ベトナムは2012年におけるインターネット加入者数は3130万人で、2000年度と比べると、15倍もの規模に成長した。これは人口比で言うと35.26%に相当する。

オフショアサービスについては、A.T.Kearneyの2011年ランキングでオフショアサービスの分野で8位。Gartnerによれば、ベトナムのアウトソーシングサービスは世界のトップ30入りを果たしているという。Tholonsによる都市別の調査では、2013年のトップ100アウトソーシング拠点中、ホーチミンは16位、ハノイは23位となった。

ベトナム政府は2020年まで近代化・産業化国を成長させる「第13号‐NQ/TW議決」を発行。近代化に向け、10個のキーソーシャル経済的インフラシステムを構築する必要があるとしており、ITも重要なインフラであると位置付けられている。またベトナム政府はこの他にも、ITを推進するための戦略を数多く実施する意向だという。

これらの記事を見る限り、ベトナムオフショア開発の人気は今年も引き続き継続していくと予想できる。