技術力が急速に向上しているオフショア開発……開発企業によっては日本国内の開発ベンダ以上に高難度なプロジェクトに取り組んでいる会社も少なくありません。
オフショア開発といえば、比較的簡単な開発工程を切り分けてITアウトソースするといった、従来の《コスト削減》を目的としたイメージが強いかもしれません。
しかし、いまや最適な《開発リソース確保》といったグローバルソーシングの意味合いが強まっています。
そこで、オフショア開発企業が今まさに取り組んでいる最新の開発事例を紹介し、海外での開発の現状について知っていただければと思います。
まず今回は《モビリティ編》ということで、モビリティ業界における最新のオフショア開発事例のご紹介です。なお情報提供はベトナムに開発拠点をおく、Hitachi Vantaraよりいただいています。
■ 概要
車両、信号、サービス、メンテナンスなどの様々な鉄道ソリューションプロバイダーがクライアントの開発案件。
クライアントでは列車の車両の維持、ダウンタイムの削減、労働者の安全向上のために、データに基づいて列車のメンテナンスを改善することに取り組んでいる。
■ チャレンジ
・列車のメンテナンスを改善し、ダウンタイムを減らし、 労働者の安全を向上させるために、有益なデータを収集する。
・データを収集するため、システムが24時間年中無休で利用可能であるようにする。
・セキュリティとプライバシーを維持する。
■ ソリューション
・フリート管理ツールを使用して、列車からのデータをほぼリアルタイムに収集しました。
* 列車 240両に対し、1車両につき47,000件の信号データ
・データ分析からステータス情報を提示し、列車の保守作業を支援するダッシュボードレポートを作成するコアアプリケーションを開発しました。
・メンテナンスを最適化してダウンタイムを防止するため、オンボードデバイスの状態の監視、ライブイベントの確認、詳細な調査情報の検索、作業指示書の作成ができる機能を追加しました。
■ 提供価値
・列車のダウンタイムを削減しながら、メンテナンスコストを最適化できました。
・メンテナンスの精度と効率性が向上しました。
・資産の耐用年数を延長し、資産の信頼性と生産量が向上しました。
■ 概要
自動車業界で長期に事業展開しており、業界に関する幅広い知識と実績のあるグローバルな配送機能を備えた自動車メーカーと提携しているクライアントの開発案件です。
セクター固有のソリューションを開発し、自動車産業とITイノベーションを組み合わせて、最先端の産業ソリューションを推進することがミッションです。
■ チャレンジ
・コネクテッドカー、自動運転車を含む対象の自動車に対して、地域ベースの地図データを提供する。
・自動運転車のナビゲーションAPIを提供する。
・障害物、気象条件、道路状況、信号機などのリアルタイムの交通情報を車両へ提供する。
・車両からリアルタイムの診断データを受信し、リスク・問題分析のサポートをする。
■ ソリューション
・インフラストラクチャモビリティサービスプラットフォーム(MaaS)は、コネクテッドカー、自動運転車、車両所有者、モバイルサービスプロバイダーにおけるコラボレーションプラットフォームを提供し、低コストで迅速なサービス提供と利便性を実現しました。。
・可用性と品質を損なうことなくデータのサイズを縮小するために、独自のテクノロジーを適用しました。
・情報の重要性を判断するための学習アルゴリズムを適用しました。
■ 提供価値
・リアルタイムの交通状況監視による問題防止とドライバーサポートの向上を実現しました。
・早期に確認できる車両診断データによりメンテナンスが改善・向上しました。
Hitachi Vantara Vietnamは日立グループのベトナムオフショア開発企業です。高い技術力と長年の実績から、ベトナムオフショア開発を牽引しています。大規模プロジェクトやブロックチェーン・IoT・AIといった先端技術をつかった案件まで、高品質の開発体制で対応します。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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