2001年に月電ソフトウエア株式会社に入社、以来フィリピンマニラ勤務継続中です。
フィリピンでのオフショア開発について、特に中国やインドのIT企業ではハンドリングが困難なプロジェクトの後半での仕様変更について柔軟に対応できる点が特筆できます。
また、コミュニケーション能力に秀で、要件・仕様が不明確な点についても勝手な理解で実装を行うことなく、「~の点については~という理解をしましたが、問題ないですか」という確認を実施してくれる所もまた他国のオフショアとは異なる点と思います。
オフショア開発で弊社が最も気を付けている点はお客様とのコミュニケーションギャップを発生させないことです。週1~2度、場合によっては毎日のオンラインミーティングをお客様と実施させていただくことでリアルタイムに状況を把握していただき、作業内容や優先順位、遅延について常に微調整を繰り返し実施することで大きな後戻りが発生しないように細心の注意を払っています。
20年間オフショア開発を継続していく中で、少なくはない失敗事例が存在しました。特に上流工程でのコミュニケーション不足が下流工程での後戻り工数を増加させる要因となり、見積もり工数との乖離が発生してしまうタイプの失敗が散見されました。
このような事例では、追加工数を投入してキャッチアップを図るしかなく、弊社での費用増に加え、納期や品質などに影響を与えかねません。弊社ではこの様な失敗を防止する為にも日本人BSEをフィリピン現地に滞在させ、お客様とのギャップを発生させないように常に緊密なコミュニケーションをとる対策を実施しております。
弊社では第1にコミュニケーションギャップを発生させないことだと考えております。
日本人の介在ナシで行うオフショア開発よりも費用が増加してしまう点や技術・コミュニケーションの2点に秀でている人材の確保が困難な点を差し引いても日本人BSEをオフショアに滞在させることが成功の秘訣と考えています。