受託のほうがやや多いという印象です。コストだけで比べれば、やはりラボ型のほうが安く提供できます。しかし、受託の場合は契約で責任範囲を決めやすいので、受託を選ぶ企業が多いですね。
また、戦略的に受託を重視している傾向もあります。それは売上的なことではなく、エンジニアの育成を考えてのことです。やはり、オフショア開発企業にとって何よりも重要なのはエンジニアの質です。そして、業務を行うことによって、エンジニアは成長していきます。
かつてのベトナムのエンジニアは、100〜1000人規模の発注を受けて来ました。そういう場合、全体の中でここだけやってね、という受け方になります。そうすると、その部分だけしっかり「作業」すればいいんだ、と考えます。結果的に、サービスやソフトウェアの入口から出口までがわかっていないまま作業をする事が多くなり、「作業をするエンジニア」が育ってしまいます。実は、そういう子がバグを引き起こしやすいんです。
つまり、開発を1〜100までやるとだんだん経験値が積まれていき、質の高いエンジニアが育つと考えています。受託であれば、そういったことを考えながら、エンジニアに仕事をお願いしていくことができますが、ラボ型にしてしまうと私達がコントロール出来ないので、エンジニアが育てにくいという側面があります。ですので、結果的に受託を多く受けるような戦略を採っているわけです。
また、受託は信頼を生み、同業種からの引き合いも来ます。経験値が、直接私達の力に変わりますからね。
オフショア開発は以前よりも、真剣に考える企業が多くなっている印象があります。そういった企業とご一緒したいのは、どうやったら一番スムーズに開発が流れていくのかということ。是非、私達にお声がけください。