最終更新日:2025/01/28

2024年の「ベトナム」人月単価

プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
39.4万円(-2.1%) 48.3万円(-1.7%) 59万円(+2.1%) 70万円(-11.9%)

* 1人月あたり
* 括弧内は昨対比
* 出典:「オフショア開発白書(2024年版)

  • プログラマー:コーディングや簡単なシステム開発を担当
  • シニアエンジニア:システム設計や開発を担当
  • ブリッジSE:ビジネスサイドとエンジニアサイドを繋ぐ役割を担うエンジニア
  • PM(プロジェクトマネージャー):プロジェクトにおける計画と実行の責任者

上記の表は2024年オフショア開発ベトナムの人月単価です。
プログラマーは39.4万円(前年比:-2.1%)、シニアエンジニアは48.3万円(前年比:-1.7%)、ブリッジSEは59万円(前年比:+2.1%)、PMは70万円(前年比:-11.9%)と2023年に比べて若干ではありますが単価が下がった傾向にあります。

ベトナムではIT教育が非常に盛んで、若いエンジニアが豊富に市場に供給されています。さらに、ベトナム政府は日本国内のIT需要に応えるため、国策としてIT教育に力を入れています。
ホーチミン工科大学やハノイ工科大学など、多くの優秀なエンジニアを輩出する大学や専門学校と提携するオフショア開発企業も多く、これにより安定的な人材確保を実現しながら、日本からの受託開発を拡大しています。

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他国と比較した「ベトナムオフショア開発」人月単価

続いては人気のオフショア開発国と人月単価を比較しました。

プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
ベトナム 39.4万円
(-2.1%)
48.3万円
(-1.7%)
59万円
(+2.1%)
70万円
(-11.9%)
フィリピン 43万円
(+20%)
55.5万円
(+4.1%)
73.6万円
(-9.4%)
78.2万円
(+10.4%)
中国 44.4万円(-12.1%) 58.3万円
(-5.6%)
65万円
(-18%)
75.3万円
(-18.3%)
ミャンマー 26.9万円
(-2.1%)
41.9万円
(-22.6%)
55.6万円
(-18.6%)
66.9万円
(-31.4%)
バングラデシュ 35万円
(-20.7%)
42.5万円
(-7.9%)
80万円
(-12%)
75万円
(+28%)
インド 53.3万円
(+4.9%)
61.7万円
(-10.3%)
69.2万円
(-26.4%)
77.5万円
(-30.4%)

* 1人月あたり
* 括弧内は昨対比
* 出典:「オフショア開発白書(2024年版)

中国とミャンマーは全ての職種で2023年より単価が若干下がりました。
近年の傾向として、全体的な単価が上昇する中でも、一部ではリソースが拡大傾向にある国や職種において単価が減少するケースも見られます。

多くのオフショア開発先ではIT産業が成長を続け、リソースが豊富になっています。その結果、人件費の上昇はあるものの、リソースの供給が潤沢になり人材が成熟したことで、部分的に単価が低下した背景があります。
日本国内のITリソース不足を受け、オフショア開発の利用は依然として続いており、今後も多くの企業がオフショア開発を継続する見通しです。

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「ベトナムオフショア開発」単価の特徴

ここからは「ベトナムオフショア開発」単価の特徴について説明していきます。

■ITリソースが質・量ともに充実する「ベトナム」

プログラマーやシニアエンジニアといった職種で単価が減少傾向にある点は注目すべきポイントです。特に経験年数の浅い人材の単価低下は、ベトナムの充実したIT教育体制と、若いエンジニアが豊富に市場に供給されていることが背景にあります。

ベトナム政府は日本国内のIT需要を見据え、国策としてIT教育に力を入れています。また、多くのオフショア開発企業がホーチミン工科大学やハノイ工科大学などの優秀なエンジニアを輩出する教育機関と提携し、安定的な人材供給を実現しています。
日本からの受託開発の拡大が進んでおり、この仕組みが良好に機能していることがうかがえます。

■都市別に見る開発単価の特徴

ホーチミンやハノイに加え、ダナンやフエといった新興都市の台頭も見られ、これらの地域では比較的単価が抑えられています。案件内容や規模により単価は変動するものの、今後ベトナム国内でも開発を委託する都市によってコストが異なる傾向が強まる可能性があります。

さらに、都市ごとに企業のターゲット市場や特徴も異なります。たとえば、ハノイでは日本市場を重視するオフショア開発企業が多い一方で、ホーチミンでは欧米をターゲットにする企業が多い傾向があります。企業文化や開発プロセスに応じて、自社に合った都市を選ぶことが重要です。

■上位職種(ブリッジSE・PM)の動向

全体的に単価が抑えられているベトナムですが、ブリッジSEの単価は上昇しています。この職種には、文化や言語の壁を越える高いコミュニケーション能力、技術知識、プロジェクト管理能力が求められるため、簡単に代替が利きません。豊富なITリソースを持つベトナムでも、日本市場からの需要に対してブリッジSEは依然として希少であり、単価上昇の要因となっています。

一方、PM(プロジェクトマネージャー)人材の単価は低下傾向にあります。これは、プロジェクト管理スキルを持つ人材が育ち、品質管理やスピード面での優位性が高まっていることを示しています。これまでの開発実績の積み重ねにより、ベトナムの開発能力はさらに向上していくと予想されます。

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「ベトナムオフショア開発」市場の動向

続いて、「ベトナムオフショア開発」市場の動向について解説します。

1. 豊富な人材と充実したIT教育

ベトナムはIT教育が盛んで、ホーチミン工科大学やハノイ工科大学などの優秀な教育機関が多く、若く優秀なエンジニアが豊富に供給されています。
政府もIT教育を国策として推進しており、特に日本をはじめとする海外市場のIT需要に対応する体制を整えています。

2. 単価の変動

若手人材の供給過多により、比較的経験年数の少ないエンジニアの単価が低下傾向にあります。
一方で、ブリッジSEのような専門性の高い職種の単価は上昇しています。文化的・言語的なギャップを埋める能力が求められるため希少価値が高まっています。

3. 新興都市の台頭

ホーチミンやハノイだけでなく、ダナンやフエといった新興都市が開発拠点として注目されています。これらの都市はコストが比較的安価で、今後も成長が期待されています。
都市ごとにターゲット市場が異なり、ハノイは日本市場、ホーチミンは欧米市場を重視する企業が多い傾向があります。

4. 日本市場との親和性の高さ

ベトナムのエンジニアは日本語教育を受けているケースも多く、日本市場への適応力が高い点が強みです
日本の企業文化や開発プロセスに理解を持つ企業が多く、特に受託開発では安定的な品質が評価されています。

5. 円安や世界情勢の影響

円安の影響により、日本企業にとってのコストパフォーマンスは低下しているものの、国内のIT人材不足を背景にオフショア開発の需要は依然として高いです。

6. 技術力の向上と開発スピードの加速

ベトナムは、これまでの受託開発実績を積み重ねる中で、技術力や品質管理能力を向上させています。
開発スピードが向上していることも、多くの企業にとって魅力的なポイントです。

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「ベトナム」オフショア開発企業を無料でご紹介

ベトナムのオフショア開発市場は、コスト競争力、技術力、人材供給の面で非常に魅力的な選択肢となっています。

特に、日本市場との親和性が高く、今後も多くの企業がベトナムを開発パートナーとして選ぶ傾向が続くと予想されます。一方で単価や地域ごとの特徴を理解し、自社に合った最適なパートナーを選ぶことが成功の鍵となるでしょう。

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