公開日:2017/10/25 最終更新日:2023/10/02

フィリピンオフショア開発リスクはその歴史の浅さ

フィリピンは東南アジアの中でも、オフショア開発に関する費用が比較的安価に済むということで人気のある国です。
しかし、少なからずフィリピンオフショア開発リスクは存在しており、把握しておく必要があります。
最も大きなリスクとしては、オフショア開発の歴史が浅いということになります。そのため、大型の案件や、詳細に設定されるような案件には対応できないということも考えられますし、仮に請け負ったとしても、ミスが発生するかもしれないというリスクを抱えています。
オフショア開発の歴史が長いインドや中国であれば、一定の信頼感もありますが、それがないということがフィリピンオフショア開発リスクの一つと言えます。

優秀な人材ほど海外へ流出している

フィリピンは東南アジアの中でも比較的大学進学率が高い国です。その一方で、大学卒業した人が就職する受け皿となる企業が少ないことが問題となっています。特に高いスキルをもった人材が働ける就職先が少ないのです。
そのため、優秀な人材ほど海外へと流出する傾向にあります。その結果、人材の確保が難しくなっていることが、フィリピンオフショア開発リスクとなっているのです。
優秀な人材が少ない、若しくは集まらないということは品質の低下を招く結果となりますので、依頼をする企業としても慎重になります。
このようなリスクがあるということは、事前に考慮しておくべきであり、単にコストの削減が出来るという安易な考えでのオフショア開発を行なうことは控えるべきです。

いかに上手に付き合うかが大切になる

フィリピンにおけるオフショア開発は、その全てをフィリピン開発企業に任せるということはリスクも考えられます。それよりは、部分的に依頼をすることが良いのかもしれません。
例えば、開発やテストだけというような依頼の方法であればそれほど重大なミスに繋がるリスクはありません。
フィリピンオフショア開発リスクについては各企業でももちろん議論されることになると思われますが、主には人材とそのスキルということになります。
また、フィリピン企業と上手に付き合うために大切なことは、その国の文化や国民性を理解して付き合うことであり、そのためには一定の時間が必要になることは覚悟をする必要があると考えられます。

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