最終更新日:2025/01/28

2024年の「フィリピン」人月単価

プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
43万円(+20%) 55.5万円(+4.1%) 73.6万円(-9.4%) 78.2万円(+10.4%)

* 1人月あたり
* 括弧内は昨対比
* 出典:「オフショア開発白書(2024年版)

  • プログラマー:コーディングや簡単なシステム開発を担当
  • シニアエンジニア:システム設計や開発を担当
  • ブリッジSE:ビジネスサイドとエンジニアサイドを繋ぐ役割を担うエンジニア
  • PM(プロジェクトマネージャー):プロジェクトにおける計画と実行の責任者

上記の表は2024年オフショア開発フィリピンの人月単価です。
プログラマーは43万円(前年比:+20%)、シニアエンジニアは55.5万円(前年比:+4.1%)、ブリッジSEは73.6万円(前年比:-9.4%)、PMは78.2万円(前年比:+10.4%)と2023年に比べて全体的に単価が上がった傾向にあります。

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他国と比較した「フィリピンオフショア開発」人月単価

続いては人気のオフショア開発国と人月単価を比較しました。

プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
ベトナム 39.4万円
(-2.1%)
48.3万円
(-1.7%)
59万円
(+2.1%)
70万円
(-11.9%)
フィリピン 43万円
(+20%)
55.5万円
(+4.1%)
73.6万円
(-9.4%)
78.2万円
(+10.4%)
中国 44.4万円
(-12.1%)
58.3万円
(-5.6%)
65万円
(-18%)
75.3万円
(-18.3%)
ミャンマー 26.9万円
(-2.1%)
41.9万円
(-22.6%)
55.6万円
(-18.6%)
66.9万円
(-31.4%)
バングラデシュ 35万円
(-20.7%)
42.5万円
(-7.9%)
80万円
(-12%)
75万円
(+28%)
インド 53.3万円
(+4.9%)
61.7万円
(-10.3%)
69.2万円
(-26.4%)
77.5万円
(-30.4%)

* 1人月あたり
* 括弧内は昨対比
* 出典:「オフショア開発白書(2024年版)

中国とミャンマーは全ての職種で2023年より単価が若干下がりました。
近年の傾向として、全体的な単価が上昇する中でも、一部ではリソースが拡大傾向にある国や職種において単価が減少するケースも見られます。
多くのオフショア開発先ではIT産業が成長を続け、リソースが豊富になっています。その結果、人件費の上昇はあるものの、リソースの供給が潤沢になり人材が成熟したことで、部分的に単価が低下した背景があります。
日本国内のITリソース不足を受け、オフショア開発の利用は依然として続いており、今後も多くの企業がオフショア開発を継続する見通しです。

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「フィリピンオフショア開発」単価の特徴

ここからは「フィリピンオフショア開発」単価の特徴について説明していきます。
フィリピンのオフショア開発は、英語力や文化的な親和性の高さが評価される一方で、単価や職種ごとに特徴があります。

初級エンジニアの単価は、ベトナムと比べて若干高めですが、英語でのコミュニケーションが求められるプロジェクトではコストパフォーマンスが良いとされます。
また、技術力が高い中堅・上級エンジニアの単価は、東南アジアの中では中程度で、特にJavaや.NET、PHPなどのバックエンド技術に強みを持つエンジニアが豊富です。

フィリピンのIT開発は主にマニラやセブを中心に展開されています。
「マニラ」はフィリピンの首都であるため、エンジニアの技術力が高い一方で単価はやや高めです。
また、「セブ」はマニラより単価が安価で、中小規模プロジェクトやコスト重視の企業に人気です。リゾート地としても知られるためエンジニアの定着率が比較的高いのが特徴。

地域ごとに単価やスキルセットが異なるため、プロジェクトの規模や内容に応じた地域選定が重要になります。
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「フィリピンオフショア開発」市場の動向

続いて、「フィリピンオフショア開発」市場の動向について解説します。

1. 英語力を活かしたコミュニケーション力

フィリピンは英語が公用語であり、多くのエンジニアが高い英語力を持っています。そのため、欧米企業やグローバル案件に強みを発揮します。
英語を活かしたスムーズなコミュニケーションが可能なため、プロジェクトマネジメントや要件定義フェーズでの円滑なやり取りが期待できます。

2. BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)からIT分野への拡大

フィリピンはもともとコールセンターやバックオフィス業務など、BPO分野での世界的リーダーとしての地位を確立しています。この基盤を活かし、IT開発やソフトウェア開発の分野に市場を拡大しています。
特に、欧米企業向けのオフショア開発が活発でITサービス需要の増加が見られます。

3.豊富な英語力と高いコミュニケーション能力

フィリピンは英語が公用語であり、ビジネス英語を流暢に使いこなせる人材が豊富です。この強みは、特に欧米市場のプロジェクトにおいて大きな競争力となっています。
文化的な親和性も高く、欧米企業が求める開発プロセスやコミュニケーションスタイルに適応しやすい環境があります。

4.アジャイル開発の採用が進む

フィリピンではアジャイル開発の導入が増加しています。
特にチーム間の密なコミュニケーションが求められるプロジェクトにおいて、フィリピンの英語力と対応力が評価されています。

5.政府の支援とインフラ整備

フィリピン政府はIT分野の成長を促進するため、税制優遇措置やインフラ整備に注力しています。特にITパークやテクノロジーゾーンの設立が進んでおり、外資系企業の参入を支援しています。

6.IT人材の育成と課題

フィリピンでは、大学や専門学校でのIT教育が強化されており、新しい技術を持つ若手エンジニアが増えています。
ただし、インドやベトナムと比較するとエンジニアの絶対数が少なく、高度な技術を持つ人材はやや限られています。そのため、特定スキルを持つ人材の単価は上昇傾向にあります。

7.日本市場への展開

フィリピンは日本企業との提携も増加しており、日本語教育を受けたエンジニアや日本文化に適応した開発企業も増えています。
特に、英語だけでなく日本語での対応力が求められる案件では、付加価値が評価され、需要が高まっています。

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「フィリピン」オフショア開発企業を無料でご紹介

フィリピンのオフショア開発市場は、英語力を活かしたグローバル案件や文化的親和性が求められるプロジェクトにおいて大きな強みを持っています。
政府の支援やIT人材の成長により、市場は引き続き拡大が見込まれます。一方で、特定スキルを持つ人材不足や単価の上昇といった課題もあるため、プロジェクトに合った適切な人材やパートナー企業を選定することが重要です。

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