最終更新日:2025/01/28

2024年の「ミャンマー」人月単価

プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
26.9万円(-2.1%) 41.9万円(-22.6%) 55.6万(-18.6%) 66.9万(-31.4%)

* 1人月あたり
* 括弧内は昨対比
* 出典:「オフショア開発白書(2024年版)

  • プログラマー:コーディングや簡単なシステム開発を担当
  • シニアエンジニア:システム設計や開発を担当
  • ブリッジSE:ビジネスサイドとエンジニアサイドを繋ぐ役割を担うエンジニア
  • PM(プロジェクトマネージャー):プロジェクトにおける計画と実行の責任者

上記の表は2024年オフショア開発ミャンマーの人月単価です。
プログラマーは26.9万円(前年比:-2.1%)、シニアエンジニアは41.9万円(前年比:-22.6%)、ブリッジSEは55.6万(前年比:-18.6%)、PMは66.9万(前年比:-31.4%)と2023年に比べて全体的に単価が下がった傾向にあります。

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他国と比較した「ミャンマーオフショア開発」人月単価

続いては人気のオフショア開発国と人月単価を比較しました。

プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
ベトナム 39.4万円
(-2.1%)
48.3万円
(-1.7%)
59万円
(+2.1%)
70万円
(-11.9%)
フィリピン 43万円
(+20%)
55.5万
(+4.1%)
73.6万円
(-9.4%)
78.2万
(+10.4%)
中国 44.4万
(-12.1%)
58.3万円
(-5.6%)
65万円
(-18%)
75.3万
(-18.3%)
ミャンマー 26.9万円
(-2.1%)
41.9万円
(-22.6%)
55.6万
(-18.6%)
66.9万
(-31.4%)
バングラデシュ 35万円
(-20.7%)
42.5万円
(-7.9%)
80万円
(-12%)
75万円
(+28%)
インド 53.3万
(+4.9%)
61.7万円
(-10.3%)
69.2万
(-26.4%)
77.5万
(-30.4%)

* 1人月あたり
* 括弧内は昨対比
* 出典:「オフショア開発白書(2024年版)

中国とミャンマーは全ての職種で2023年より単価が若干下がりました。
近年の傾向として、全体的な単価が上昇する中でも、一部ではリソースが拡大傾向にある国や職種において単価が減少するケースも見られます。
多くのオフショア開発先ではIT産業が成長を続け、リソースが豊富になっています。その結果、人件費の上昇はあるものの、リソースの供給が潤沢になり人材が成熟したことで、部分的に単価が低下した背景があります。

日本国内のITリソース不足を受け、オフショア開発の利用は依然として続いており、今後も多くの企業がオフショア開発を継続する見通しです。

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「ミャンマーオフショア開発」単価の特徴

ここからは「ミャンマーオフショア開発」単価の特徴について説明していきます。

1. 低コスト

ミャンマーは東南アジアの中でも人件費が比較的安いため、エンジニアの単価も低めです。例えば、インドやベトナムと比べても、やや割安なことが多いです。
またエンジニアの単価はスキルや経験によりますが、月額で269,000円~669,000円程度になります。

2. スキルと価格のバランス

ミャンマーのIT業界は発展途上であり、比較的若い人材が多いです。そのため、高度な技術を持つエンジニアは限られる一方で、基本的な開発スキルは十分に提供可能です。

スキル別の単価(月額)

初級エンジニア 124,000円〜232,000円
中級エンジニア 232,000円〜387,000円
上級エンジニア 387,000円〜620,000円

※1ドル155円換算(2025年1月21日時点)

3. プロジェクト規模による影響

大規模プロジェクトの場合、チーム単価(プロジェクト単位)で契約されることが一般的です。個別のエンジニア単価よりも若干割安になる場合があります

4. 言語

ミャンマーの公用語はミャンマー語です。そのため英語や日本語でのコミュニケーションスキルが高い人材は単価がやや高くなる傾向があります。技術教育や日本独自の開発慣習への適応が必要な場合、コストに影響する可能性があります。

5. 為替リスク

ミャンマーの通貨は為替の変動が大きいことがあり、日本円や米ドルでの支払いでは価格の変動リスクを考慮する必要があります。

6. 政府規制と政治的要因

政治的安定性が単価や契約条件に影響を与えることがあります。例えば、特定の規制変更によりコストが上がる可能性があります。

ミャンマーのオフショア開発は、コスト面でのメリットが大きい一方で、スキルセットやコミュニケーション能力を考慮して適切な人材選びが重要です。他の国との比較も踏まえつつ、プロジェクトの要件に合った最適な選択をすることが鍵となります。

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「ミャンマーオフショア開発」市場の動向

続いて、「ミャンマーオフショア開発」市場の動向について解説します。

1. 市場規模と成長の背景

ミャンマーのIT市場はまだ規模が小さいものの、急速に成長しています。政府がIT産業を重点分野に位置づけ、技術教育やスタートアップ支援に力を入れています。
また、インターネット普及率の向上(特に都市部)や、IT関連の教育機関の増加が市場成長を後押ししています。ただし地方部ではまだインフラ不足が課題です。

2. 人材の特徴

ミャンマーのIT人材は若年層が多く、学習意欲が高いのが特徴です。特に、プログラミングスキルを持つ大学卒業者が増加しています。
グローバルなIT教育プログラム(オンラインコースや技術訓練センター)が拡大しており、ミャンマー人エンジニアのスキル向上が進んでいます。Java、Python、PHP、モバイルアプリ開発(Android/iOS)などの技術分野での対応が可能です。

3. コスト競争力

人件費が他のオフショア先(ベトナム、フィリピン、インドなど)よりも安価であるため、価格競争力が高いです
基本的なWebアプリケーションやモバイルアプリの開発であれば、低コストで一定水準の成果を期待できます。

4. オフショア開発の主な分野

Web開発・モバイルアプリ開発 小規模から中規模のプロジェクトでの需要が増えています。
バックオフィスシステムの開発 ERP、CRM、Eコマースプラットフォームなどのバックエンド開発にも対応可能。
AIやクラウド対応 AIやクラウド関連の技術を学ぶ人材も増加していますが、まだ一部の上級エンジニアに限られています。

5. ミャンマー市場の課題

ミャンマーのオフショア開発市場で課題となるのは以下3つが挙げられます。

  • 政治的不安定性 政情不安が国際ビジネスに影響を与える可能性があります。企業はリスクを理解した上で契約を進める必要があります。
  • 通信インフラと電力問題 通信環境や電力供給が安定しない場合があるため、プロジェクト進行に支障が出る可能性があります。
  • コミュニケーション能力 英語スキルが比較的高いものの、プロジェクトマネジメントや日本語対応能力を持つ人材は限られています。

6. 他国との比較と競争

ベトナムやフィリピンは英語対応力やスキルの幅広さで優れていますが、ミャンマーはコストの安さで勝ることが多いです。
日本市場に向けたオフショア開発をターゲットにする企業が増えており、日本語対応エンジニアを育成する動きも見られます。

7. 今後の展望

外資系企業やスタートアップの進出が進むにつれ、エンジニア需要がさらに高まると予想されます。 AI、データサイエンス、ブロックチェーンなどの高度な技術分野でのスキル習得が進む可能性も十分にあるでしょう。
また、ヤンゴンやマンダレーなど、都市部を中心にオフショア拠点が形成される見込みです。

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「ミャンマー」オフショア開発企業を無料でご紹介

ミャンマーのオフショア開発市場は、コスト競争力と成長ポテンシャルの高さが大きな魅力です。ただし、インフラや政治リスクといった課題も存在します。他国との比較を行いながら、プロジェクトの規模や内容に応じた活用を検討すると良いでしょう。

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