公開日:2024/07/25 最終更新日:2024/07/25

web開発とは?

web開発とは、ブラウザで稼働するWebアプリケーションやソフトウェア、インターネットで利用されるシステムなどの開発や、開発を行う仕事を指す言葉です。プログラミングが発生する開発のことであり、webサイト制作とは異なります。

近年、IT化の加速が進んでいることや、日本企業にDX化が求められていることなどからも、web開発はますます注目度の高い存在となっています。

静的webページと動的webページ

webページは『静的webページ』と『動的webページ』の2種類に分けられます。

『静的webページ』とは、HTML、CSS、JavaScriptといったコードで記述された、変化しないページです。web制作側が修正や更新しない限り、いつ、誰が見ても同じ内容が表示されます。

『動的webページ』はサーバーサイドのプログラムによって生成される、変化するページです。ユーザーの入力に応じて情報が表示されたり、データベースと連携して情報を更新したりすることができます。

前述した通り、webサイト制作はweb開発とは異なります。『静的webページ』の中身を作成したり、ページの内容を修正したりするのは基本的にweb制作の仕事ですが、サイト全体の仕組みづくりや実装、プログラミングを必要とする『動的webページ』についてはweb開発がかかわることも多い業務です。

クライアントサイドとサーバーサイド

web開発には大きく分けて『クライアントサイド』と『サーバーサイド』の2つの側面があります。

『クライアントサイド』は ユーザーが使用するブラウザ上で動作する部分を言います。HTML、CSS、JavaScriptなどを用いて、ページのデザインやレイアウト、ユーザーインターフェースなどを構築します。

『サーバーサイド』はサーバー上で動作する部分です。PHP、Pythonなどのプログラム言語を用いて、データベースとの連携やユーザー認証などの処理を行います。

フロントエンド開発とバックエンド開発

web開発は、役割分担によって『フロントエンド開発』『バックエンド開発』の2つに分けられます。

『フロントエンド開発』はクライアントサイドの開発です。ユーザーが直接目にする画面のデザインや機能を実装します。webサイトにおいてはフロントエンドはブラウザ上でユーザーが見る部分であり、これは基本的にweb制作の仕事となるでしょう。

『バックエンド開発』はサーバーサイドの開発です。データベースとの連携やサーバーの管理などを行います。webサイトでもアプリでもシステムでも、こちらはweb開発の担当領域です。webサイトなら例えば、ログイン機能の実装やサーバーの管理運用などがあげられます。

フロントエンドとバックエンドの違いについてはこちらの記事(https://www.offshore-kaihatsu.com/contents/general/front-backend/)に詳しく記載されていますのでご一読ください。

web開発の種類

web開発はさまざまな目的で多くの法人個人に利用されています。

企業向けwebサイト開発

企業のホームページやコーポレートサイト、商品紹介サイト、大規模なECサイトなどを開発します。前述した通り、web開発が担当するのは基本的にサイトのバックエンド部分の開発であり、デザインなどはデザイナーなどweb制作担当が行います。

個人向けwebサイト開発

web開発は企業向けだけではなく、個人のwebサイトの開発を請け負うことも。個人向けですと企業向けよりは規模が小さくなる傾向にあります。ブログやポートフォリオサイト、小規模なオンラインショップなどを開発します。

アプリ開発

近年、スマートフォンと高速インターネットの普及により、アプリという言葉もすっかり一般的になりました。多くの法人個人がさまざまなアプリを開発しています。web開発がかかわるのはwebで動作するwebアプリが中心ですが、現在は一言でアプリと言ってもネイティブアプリやハイブリッドアプリ、webアプリと色々な種類が存在し、サービスの内容や質によって選定されています。

アプリの種類とその違いについて詳しく記載した記事(https://www.offshore-kaihatsu.com/contents/general/native-app/)もぜひご一読ください。

ゲーム開発

ゲーム市場は成長著しい分野であり、こちらもスマートフォンの普及でさまざまなゲームアプリが作られるようになりました。スマートフォン向けのネイティブアプリだけでなくブラウザで動作するゲームもあり、多くのゲームが日々開発されています。

web開発に必要なスキル

web開発にはさまざまなスキルが必要です。これだけ知っておけば大丈夫!というわけではありませんが、代表的な必要スキルを解説します。

HTML/CSS

HTMLやCSSはwebページの基本構造やデザインを記述する言語であり、これを知っておかないとそもそもwebのことを理解できているとは言えないでしょう。デザインをweb開発が行うことは基本ありませんが、webページの基本構造にかかわる言語であり、後述するJavaScriptもこれらの理解がないと使えないので、おさえておきたいスキルです。

JavaScript

JavaScriptはwebページに動きなど複雑な機能をつける言語です。先に述べた通り、HTMLやCSSの基本的な理解が必要です。

PHP

PHPはサーバーサイド、つまりバックエンドで動作するプログラム言語です。他の言語に比べて文法などが簡単なので習得しやすいと言われています。

バックエンドの開発には、PHPやPythonなどのプログラム言語が必要であり、言語によって習得の難易度も変わってきます。

Python

PythonはPHPと同じくバックエンドで動作するプログラム言語です。非常に高水準なプログラミング言語であり、webアプリ開発だけでなくAIの開発などにも使われます。こちらも文法が簡潔であることから比較的習得しやすい言語だと言われています。

今回はPHPとPythonを簡単に解説しましたが、web開発には他にもさまざまな言語が使われますし、それ以外にもデータベースやフレームワークなどの知識も必要になります。

プログラミング言語は今後新しい言語が登場する可能性もありますし、日々情報を集め、スキルアップに励むべきでしょう。

web開発の学習方法

web開発は独学でも学習できますが、書籍やオンライン講座を利用するという方法もあります。それぞれの方法を解説します。

書籍で学ぶ

web開発に関する書籍には初心者向けのものも多数出版されています。書籍は図書館や書店で内容を見ることができるため、自分に合いそうなものを選ぶのが比較的容易でしょう。書籍によって基礎知識を体系的に学ぶことができます。

オンライン講座で学ぶ

オンライン講座は無料のものから有料のものまで、幅広く存在します。動画や演習を通して、実践的なスキルを習得できるのがオンライン講座のメリットです。

独学で学ぶ

無料のチュートリアルやサンプルコードなどを活用して学習することができます。近年はYoutubeなどでも参考になる動画が数多くありますので、そういったものを活用すればオンライン講座で学習するような効果も得られるかもしれません。

まとめ

日本企業のDX化が急務と言われてすでにかなり経った今、デジタル化は進んでいる一方で、トランスフォーメーションはなかなか進んでいない企業もまだまだ存在します。DXをデジタル化のことだと勘違いしている企業も中には多いようです。

世界的パンデミックの影響でIT化が加速した反面、国内のIT人材不足は深刻な状況が続いており、海外のITアウトソーシングを活用する企業も増加しています。

1970年代当初はコスト削減を目的として利用されていたオフショア開発は、近年は優秀な人材を確保する方法の一つとして選択されることも増えてきました。さまざまな開発手法を熟知した経験豊富な人材を国内だけで探すのは難しくても、海外に目を向けることで優秀な人材に出会うことができます。

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