公開日:2022/04/14 最終更新日:2023/12/25

組み込みシステム開発でおすすめのオフショア開発企業 5選

「組み込みシステム開発」とは、特定の機能を実現するために機械や装置等に組み込まれるシステム開発のことです。PCなどの汎用的なシステムとは異なり、“特定の機能を実現する”ものです。例えば、洗濯機なら「洗濯する」「乾燥する」であったり、車のパワーウィンドウなら「窓を開閉する」といった具合です。近年、IoTがわたしたちの生活に急速に浸透していることもあり、組み込み開発の技術の重要性も高まっています。

 

一方で、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が毎年発行している『IT人材白書』の2018年版をみると、調査対象の組み込み開発企業の実に6割強が人材不足と回答しているなど、人材逼迫は深刻な状況です。

 

そこで検討が進んでいるのが海外の優秀なエンジニアを活用して開発を行う「オフショア開発」です。オフショア開発(offshore development)とは、コスト削減やグローバル人材の活用を目的とし、海外の企業や現地法人にソフトウェア、アプリ、WEBシステムの開発や、それらの運用・保守業務を委託する開発手法です。

 

ただし、「組み込みシステム開発」に対応している企業は一部に留まります。なぜなら、組み込み開発は、開発環境と動作環境が異なるので一般的なシステム開発とは開発フローが異なるためです。Webシステムやスマホアプリを中心に開発しているオフショア開発企業では、組み込み開発に対応できない、得意ではない、といったケースも少なくないのです。

 

そこで本記事では、組み込みシステム開発におすすめのオフショア開発企業をご紹介します。

INDEX

1. Kimball Electronics Japan合同会社

2. Hitachi Vantara Vietnam Co., Ltd. (HVN)

3. 株式会社ブライセン

4. 株式会社J&Cカンパニー

5. 月電ソフトウェア株式会社

1. Kimball Electronics Japan合同会社

Kimball Electronics Japan合同会社のイメージ画像

Kimball Electronics Japan合同会社は、インドにソフトウェアエンジニアリング部門を構えるオフショア開発企業です。

 

元々、半導体関連機器のエンジニアリングとフィールドサービスをグローバルに提供する企業として発足したこともあり、制御系/技術系の組み込みソフトウェア開発が強みです。特に、車載、メディカル、エレクトロニクス、半導体などの分野での業務実績が非常に豊富です。

 

同社はソフトウェアのみならずハードウェアの受託開発も行っており、製造業のIT課題を多方面から解決できる1社です。最近では、ITを駆使した自動検査やデータ管理システムなど、スマート化/デジタル化を支援する製品の開発など、事業を拡大しています。

 

■会社情報

Webサイト:http://www.geservs.com

代表者:ジョン・ハービー・カール

資本金:¥1,000,000.-

所在地:千葉県千葉市美浜区中瀬2-6-1

従業員数:29名 * オフショア現地 約130名

事業概要:

 - 制御ソフトウェア開発

 - 組み込みソフトウェア開発

 - クラウド型システム開発

 - ソフトウェアテスト

 - システムテスト

 

■企業詳細ページ

https://offshore-kaihatsu.com/mypage/kimball/

2. Hitachi Vantara Vietnam Co., Ltd. (HVN)

Hitachi Vantara Vietnam Co., Ltd. (HVN)のイメージ画像

Hitachi Vantara Vietnamは日立グループのベトナムオフショア開発企業で、高い技術力と長年の実績から、ベトナムオフショア開発を牽引しています。CMMIレベル5認定など各種認証を取得し、品質に関する評価が非常に高い企業です。

 

同社は2003年から組み込み開発の分野に注力しており、IoTを用いたスマートファクトリー開発、通信機器・家電・オートモティブ・ヘルスケアの組込み開発など、開発を手がけた分野は多岐に渡ります。

 

ネットワーク・ルータ、受動光ネットワーク、4G LTE、5G サブシステム、といったテレコム領域、人工呼吸器、陽子線治療システムといったヘルスケア領域、その他、セットトップボックス、自動車用ECU、など多くの組み込み開発の実績があります。

 

■会社情報

Webサイト:http://www.globalcybersoft.com/ja/

代表者:Quynh Ba Nguyen(クイン バー グエン)

資本金:2,919,000,000 VND

所在地:Helios Building 4th Floor, Quang Trung Software City, Tan Chanh Hiep Ward, District 12, HCMC, Vietnam

従業員数:1000名以上 * 日本語技術者 150名以上

事業概要:

 - 各種業種顧客向けソフトウェア/アプリケーション開発

 - 各種テスティングサービス提供

 - SAP関連(アップグレード、開発、移行)

 - マネージドサービス/クラウド

 

■企業詳細ページ

https://offshore-kaihatsu.com/mypage/hitachi-vantara/

3. 株式会社ブライセン

株式会社ブライセンのイメージ画像

株式会社ブライセンは、ベトナムの古都、学園都市でもあるフエ(人口34万人)におけるトップレベルのIT企業です。

 

組み込み開発に関しては、センサー・通信モジュール搭載機器開発、スマートフォンのアプリケーション・ミドルウェア・ドライバー開発、コネクテッドカー領域の開発など最先端の組込み開発を提供しています。例えば、Wi-Fi、Bluetoothなどの搭載機器の開発や、スマートフォンカメラアプリ・ドライバの開発などの実績があります。

 

同社では1992年からベトナムのストリートチルドレンの自立のために技術やビジネスを学ぶための企業留学を受け入れており、この活動をベースに教育環境を整備し、IT人材を育成し、ベトナム有数の企業風土を醸成しています。

人材の定着率は97%を誇り、プロジェクトの計画変更の原因となる人材の引き抜きや流出の心配がほぼありません。

 

■会社情報

Webサイト:https://www.brycen.co.jp/

代表者:藤木 優

資本金:263,007,500円

所在地:東京都中央区明石町8-1 聖路加タワー30F

従業員数:824名

事業概要:

 - ソフトウェア開発

 - データベース開発

 - システム設計

 

■企業詳細ページ

https://offshore-kaihatsu.com/mypage/brycen.php?id=93

4. 株式会社J&Cカンパニー

株式会社J&Cカンパニーのイメージ画像

株式会社J&Cカンパニーは、グローバル企業・アリババも本社を構える中国・杭州に拠点があります。中国オフショアが脚光を浴びた2000年代に比べ、人月単価はだいぶ上昇しましたが、その分、中国IT人材の魅力は高いコンサルティング力・技術力(開発スピード)・コミュニケーション力です。中国国内ではIoT、AIといった技術は当たり前のものとなり、組み込み開発の技術の進歩は非常に著しいものです。

 

同社も、ソフトウェア(組込・アプリ開発)のみではなく、 ハード(機械・電気)等まで総合的なソリューション提供が可能です。AGV(無人配送機)、MES(製造実行システム)など様々なオフショア開発実績を持っています。

 

AIPA認定AI・IoTコンサルタント(* AIC)の資格をもつコンサルタントが支援するので、柔軟かつ最適な提案が期待できます。

 

* 内閣府が推進するSociety5.0や経済産業省のConnected Industriesを実践するための日本初のAI×IoTに特化したコンサルタント資格

 

■会社情報

Webサイト:https://www.jcc-ltd.com/

代表者:大塚 浩文

資本金:¥1,000,000.-

所在地:岡山県岡山市北区芳賀5303番地 岡山リサーチパークインキュベーションセンター320号室

従業員数:日本8名(海外グループ社員全体23名、海外提携先580名) * 2021年2月現在

事業概要:

 - J&Cグループは、日中を繋ぎ、絆を深め、IT製品開発を通じてアジアに貢献します。

  ・日本国内総合窓口「株式会社J&Cカンパニー」

  ・中国国内ビジネスユニット基地「杭州杰安思信息科技有限公司」

  ・中国国内人材育成基地「智大岡山(安徽)信息科技有限公司」

 

■企業詳細ページ

https://offshore-kaihatsu.com/mypage/jandc/

5. 月電ソフトウェア株式会社

月電ソフトウェア株式会社のイメージ画像

月電ソフトウェア株式会社は、フィリピン・マニラで約30年間に渡って日本向けのシステム開発・検査業務を行うオフショア開発企業です。

 

同社は、車載の組み込み開発における実績が非常に豊富です。ECU(エンジンコントロールユニット)開発・評価、TVチューナーボックスの開発、CANログ解析ツールなどの開発を担当してきました。その他、​​社会インフラ(通信・電力、等)の領域でも開発実績があります。

 

フィリピン人エンジニアが約400名と比較的規模がありながらも、オフショア開発に通じている日本人技術者(日本人ブリッジSE)を約20名常駐させることで、品質をしっかり確保する取り組みをしています。また、ソフトウェア品質成熟度の認証であるCMMIレベル3も取得しています。

 

■会社情報

Webサイト:http://www.tsukiden.co.jp/

代表者:半澤次郎

資本金:¥26,000,000.-

所在地:

 - 福島県福島市太平寺字沖高68番地

従業員数:130名 * オフショア開発拠点:380名

事業概要:

 - オフショアブリッジ事業

 - コミュニケーションシステム開発事業

 - ビジネスアプリケーション開発事業

 - ブリッジSE育成事業

 

■企業詳細ページ

https://offshore-kaihatsu.com/mypage/tsukiden.php?id=48

まとめ

この記事では組み込みシステム開発でおすすめのオフショア開発会社をご紹介しました。

 

国内では組み込み開発に従事するエンジニアが非常に少なく、また価格も高騰してきています。一方、海外ではIoT分野の成長もあり、エンジニアの質・量ともに十分に育ってきています。ぜひ一度グローバルにエンジニアを活用してみることを検討してみてはいかがでしょうか?

 

また、オフショア開発の企業を選定するとき、どの企業がどんな技術領域に対応しているか、なかなかわかりづらいのではないかと思います。

 

オフショア開発. comでは組み込み開発はもちろん、システム開発 / アプリ開発など、幅広く御社のプロジェクトに応じたオフショア開発企業の無料選定・紹介をおこなっております。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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オフショア開発.com 編集部

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