公開日:2024/10/04 最終更新日:2024/10/04
チームビルディングゲーム10選|チーム力を高めるおすすめゲームを紹介
組織開発の手法として注目を集める「チームビルディング」。結成して間もないチームのコミュニケーションを活性化させるには、メンバー全員が参加できる簡単なゲームを取り入れるのがおすすめです。
この記事ではチームビルディングの基礎知識とともに、チーム力を高めるおすすめのゲームをまとめて紹介します。
チームビルディングとは
チームビルディングとは、チームの目標を達成するためにメンバー個々の能力を最大限に発揮できるチームづくりを行う取り組みをいいます。
メンバーが互いに協力し合い、それぞれの強みを活かしながら一丸となって目標達成を実現できるチームの構築を目指します。
チームビルディングの5段階プロセス
チームビルディングに取り組む際は、チームの状態を5つの段階に分類した「タックマンモデル」が役立ちます。
チームの現状や必要な取り組みを段階ごとに把握できるため、チームづくりの参考になるでしょう。
1.形成期 |
チームを結成して間もない初期の段階 メンバー同士のコミュニケーションが求められる |
---|---|
2.混乱期 |
メンバー間で意見の食い違いが生じる段階 質の高いコミュニケーションを通じて互いを理解し合う姿勢を持つ |
3.統一期h |
対立を乗り越えチームが一致団結し始める段階 チームをより良くするための深いコミュニケーションが必要となる |
4.機能期 |
メンバー同士が相互にフォローし合える最も団結力が高い段階 個々のパフォーマンスを最大化する環境づくりが求められる |
5.散会期 |
チームの活動を終了する段階 メンバー全員が達成感を持って活動を終えるのが理想的 |
チームビルディングゲームが有効となるのは、チームを結成して間もない「形成期」です。まだお互いのことをよく知らない段階のため、簡単なゲームやアクティビティを取り入れてチーム内のコミュニケーションを増やすことをおすすめします。
アイスブレイクに使えるチームビルディングゲーム
アイスブレイクとは、その場の緊張を和らげるためのちょっとした雑談やゲームのこと。ビジネスにおいては会議や商談、面接といった緊張感のある場で本題に入る前に取り入れることが多く、コミュニケーションを取りやすい穏やかな雰囲気をつくり出す効果があります。
形成期のチームはメンバー同士のコミュニケーションが少なく、お互いに遠慮し合っている段階です。ミーティングを始める前のアイスブレイクとして、短時間で気軽に楽しめるチームビルディングゲームを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ここではアイスブレイクに使える簡単なゲームを4つ紹介します。
バースデーライン
バースデーラインは、誕生日の早い人から順番に一列に並んでいくゲームです。
このゲームのポイントは「参加者同士で話せない」こと。
参加メンバーは声を出さずに、身振り手振りでお互いの誕生日を予想する必要があります。
ある程度の人数が必要なゲームですが、人数が多すぎると時間がかかってしまいます。
参加人数が多い場合はチーム対抗戦にするのがおすすめです。
人数の目安 |
8人以上 |
---|---|
所要時間 |
10〜15分程度 |
2つの真実と1つの嘘
2つの真実と1つの嘘は、メンバーの「嘘」を見抜くゲームです。
他のメンバーが知らないエピソードを3つ用意し、そのうち2つは真実のエピソード、1つは嘘のエピソードとします。参加者はこれら3つを読み上げ、他のメンバーはどれが嘘のエピソードなのか予想します。
「嘘のような真実」「真実のような嘘」をうまく取り入れるのがポイントです。
このゲームで取り上げたエピソードを会話のきっかけにすることもできるでしょう。
人数の目安 |
1グループ3〜6人 |
---|---|
所要時間 |
1人2〜3分程度 |
共通点探しゲーム
共通点探しゲームは、グループ内の共通点の数を競うゲームです。
3〜4人程度のグループを組み、制限時間内で各グループのメンバーに共通する点を書き出していきます。その後、各グループが見つけた共通点を発表し、その数が最も多いグループが勝利となります。
このゲームでは「共通点」に関するルールを決めておく必要があります。
誰にでも当てはまるような共通点は無効とし、他のグループにはない珍しい共通点を導き出した場合にはポイントを加算するなど、メンバーが盛り上がるルールを考えておきましょう。
人数の目安 |
1グループ3〜4人 |
---|---|
所要時間 |
15〜30分程度 |
Good & New(グッドアンドニュー)
Good & Newは、24時間以内に起きた「Good(よかったこと)」と「New(新たな発見)」を共有するゲームです。
3〜5人程度のグループを組み、それぞれ一人ずつ「Good & New」を発表します。
発表する順番はランダムで選び、発表が終わったら全員で拍手するのがルールです。
複数回実施する場合はグループを固定せずに毎回違うメンバーで組むようにしましょう。
メンバー同士の相互理解が深まり、チーム内のコミュニケーションを活性化することができます。
人数の目安 |
1グループ3〜5人 |
---|---|
所要時間 |
1人1〜2分程度 |
オンラインでも楽しめるチームビルディングゲーム
多様な働き方の一つとしてテレワークを導入する企業が増えているものの、メンバー間のコミュニケーション不足に課題を感じているケースも少なくありません。この場合はオンラインでも楽しめるゲームを取り入れ、離れた場所にいるメンバーとも積極的に交流を図ることをおすすめします。
ここではオンラインでもできるチームビルディングゲームを3つ紹介します。
陽口ワーク
陽口ワークは、メンバーのよいところを褒めるゲームです。
陽口(ひなたぐち)とは「相手がいないところで相手を褒める」こと。陽口を言われる対象者はオンライン会議ツールのカメラと自分の音声を切り、他のメンバーの音声のみが聞ける状態にします。全員の陽口が終わったら、一人ずつ「自分に対する陽口」を聞いた感想を発表しましょう。
自分を称賛する言葉は自信になり、自己肯定感を高めることができます。
人数の目安 |
3〜6人 |
---|---|
所要時間 |
20分程度 |
ヒーローインタビュー
ヒーローインタビューは、メンバーを「ヒーロー役」と「インタビュアー役」に分け、インタビューを通じて話を聞き出すゲームです。
このゲームでは複数人がインタビュアー役を担当し、最後にヒーロー役が「一番よかったインタビュアー」を発表します。団体スポーツで目にするヒーローインタビューのように、相手が気持ちよく回答できるポジティブな質問をするのがポイントです。
人数の目安 |
3〜4人 |
---|---|
所要時間 |
1人10分程度 |
ウミガメのスープ
ウミガメのスープは、出題された問題の真相を限られた質問のみで解き明かすゲームです。
このゲームは出題者と回答者に分かれて行います。出題者が問題を出し、回答者は「はい」「いいえ」「関係ありません」のいずれかで答えられる質問のみを投げかけます。質問と回答の幅が狭いため、すぐに答えを導き出すことはできませんが、少しずつ真相が明らかになっていくワクワク感を楽しめるゲームです。
人数の目安 |
4人 |
---|---|
所要時間 |
30分程度 |
屋外で取り入れられるチームビルディングゲーム
チームの人数が多い場合は屋外で楽しめるチームビルディングゲームがおすすめです。
ここでは屋外で取り入れられる簡単なゲームを3つ紹介します。
エブリバディアップ
エブリバディアップは、両隣のメンバーと足が触れる状態で円をつくり、全員で同時に立ち上がるゲームです。
ゲーム自体は簡単ですが、人数が多いほど難易度が上がります。思うように体が動かないなかでどうすれば全員で立ち上がれるのか、メンバー同士の話し合いや協力、信頼関係が必要となります。チーム一丸となって目標達成に向かう姿勢を養うことができるでしょう。
人数の目安 |
10人以上 |
---|---|
所要時間 |
30分程度 |
フラフープリレー
フラフープリレーは、メンバー全員で協力してフラフープを一周させるゲームです。
4〜10人程度でグループを組み、全員で手を繋いで輪になります。そのままの状態でフラフープを通し、次の人へ回していく簡単なゲームです。最も早くフラフープを一周させたグループが優勝となります。
本番前に練習時間を設け、グループごとに練習したり作戦を考えたりしてから取り組むとよいでしょう。
人数の目安 |
1グループ4〜10人 |
---|---|
所要時間 |
30分程度 |
ブラインドサッカー
ブラインドサッカーは、アイマスクを装着し「見えない状況下」でプレイする5人制サッカーです。
1チーム5人(FP4人/GK1人)、前半20分・後半20分の合計40分でより多く得点をしたチームの勝利となります。FPはアイマスクをつけて音の出るボールを使用し、相手ゴール裏に立つ「ガイド(コーラー)」の指示を聞きながらプレイします。
見えない状況下で体を動かすのは恐怖を感じるもの。試合の前にウォーミングアップの時間を十分に取り、視界を遮られた状態やボールとの距離感に慣れることから始めるのがポイントです。
(※FP:フィールドプレーヤー/GK:ゴールキーパー)
人数の目安 |
1チーム5人 |
---|---|
所要時間 |
60分程度 |
チームビルディングゲームを実施するときのポイント
先述のとおりチームビルディングゲームは「形成期」に取り入れることが多く、結成して間もないチームのコミュニケーションを活性化させる目的があります。チームビルディングにおいては「勝負」や「競争」よりも、メンバー同士の理解を深めることに重きを置きましょう。ゲームを通じて積極的にコミュニケーションを取り、お互い遠慮することなく自分の意見を伝え合える関係になるのが理想です。
ゲームを選定する際も、メンバー同士の会話が生まれやすいものや会話を中心に進行するものを選ぶのがポイントです。個人プレイが多いゲームはチーム内のコミュニケーションが生まれにくく、チームビルディングに取り入れるには不向きといえます。
おわりに
今回はおすすめのチームビルディングゲームとして以下の10個を取り上げました。
- バースデーライン
- 2つの真実と1つの嘘
- 共通点探しゲーム
- Good & New(グッドアンドニュー)
- 陽口ワーク
- ヒーローインタビュー
- ウミガメのスープ
- エブリバディアップ
- フラフープリレー
- ブラインドサッカー
チームビルディングゲームの目的は相互理解の促進です。チーム内で多くの会話が生まれるようなゲームを選び、チームビルディングの強化につなげてください。
この記事を書いた人
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