パッケージシステムとは?スクラッチ開発との比較

公開日:2021/09/01 最終更新日:2023/08/03

パッケージシステムとは?スクラッチ開発との比較

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システムを導入する時にあがる選択肢はさまざまなものがありますが、「パッケージシステムにするか、スクラッチシステムにするか」は必ず検討する項目の一つでしょう。このテキストではパッケージシステムを軸に、それぞれがどのようなものなのか、メリットデメリットや最新トレンドなどを詳しく解説していきます。

INDEX

1. システムの導入方法

2. パッケージシステム / スクラッチシステムとは?

3. パッケージシステムのメリット・デメリット

4. スクラッチシステムのメリット・デメリット

5. パッケージシステム検討〜導入の流れは?

6. パッケージシステム導入時の注意点は?

7. まとめ

システムの導入方法

システムには主に2種類あり、それぞれ「スクラッチシステム」「パッケージシステム」と呼ばれています。近年はパッケージシステムをカスタマイズする方法も登場しており、用途に応じた自由度の高い選択が可能となっています。

パッケージシステム / スクラッチシステムとは?

|パッケージシステムとは?

 

パッケージシステムとは、一言で言うと既製品のことです。すでに製品として完成しているシステムであり、標準的な機能が網羅されており、比較的安価で導入しやすいのが特徴です。

最近はパッケージシステムに必要な機能を追加するなどのアレンジを加えることができるカスタマイズバージョンも登場しています。パッケージシステムが吊るしのスーツなら、カスタマイズバージョンはセミオーダーやパターンオーダーのスーツです。

 

|スクラッチシステムとは?

 

スクラッチシステムはオーダーに合わせて一から構築するシステムのことです。パッケージシステムと同様にスーツで例えるなら、スクラッチシステムはフルオーダースーツです。

パッケージシステムのメリット・デメリット

|パッケージシステムのメリット

 

パッケージシステムのメリットは、スクラッチシステムに比べて初期費用が安価であることと、すでに完成しているシステムなので、動作する環境さえあれば導入や運用までの期間が短期間で済むことがあげられます。

 

|パッケージシステムのデメリット

 

すでにパッケージ化されているシステムなので、カスタマイズバージョンであってもスクラッチシステムほどの自由度がないことがデメリットの一つです。

また、パッケージシステムは標準的な業務に対して作られていることが多いため、独自性の高い業務や、複雑すぎる業務には対応できない可能性もあります。また、システムによってはランニングコストがかさんだり、カスタマイズすることで初期費用も高額になったり、というケースもあります。

スクラッチシステムのメリット・デメリット

|スクラッチシステムのメリット

 

スクラッチシステムのメリットは何と言ってもフルオーダーのシステムなので、自社にぴったりのシステムができるということです。独自性や複雑性の高い業務にも対応でき、業務の拡大や変更によるシステム内容の変更にも対応が可能です。

 

|スクラッチシステムのデメリット

 

パッケージシステムに比べて初期費用が高額になるのがスクラッチシステムのデメリットです。また、開発期間もかかるため、パッケージシステムのようにすぐ導入、運用とはいきません。

パッケージシステム検討〜導入の流れは?

パッケージシステムの検討から導入までのおおまかな流れは下記のとおりです。

 

1. 必要機能の洗い出し

 

まずシステムで何をしたいのかを洗い出す必要があります。現在行っている業務とシステム化したい業務を書き出し、内容や課題を整理することで必要な機能が明確になります。この時、機能の必要度に優先順位をつけておくといいでしょう。

 

2. 見積もり〜業者の選定

 

複数の業者から見積もりを取り、価格を比較します。予算の算出は見積り依頼前に行うケースと依頼後に相場感を踏まえて行うケースがあります。

見積もりを取ったら、業者の選定を行います。

 

3. 導入

 

契約が済んだら、パッケージシステムの場合は環境が整い次第、導入・運用が開始されます。

スクラッチの場合は開発完成後の運用開始となります。

パッケージシステム導入時の注意点は?

パッケージシステムは、前述したとおり既製品ですので、すでに機能が定まっているシステムです。カスタマイズの自由度もスクラッチに比べて低いため、これまでの業務フローと合わない部分が出てくるかもしれません。

これまでシステムを使っていなかったり、既存のシステムを利用していたりする場合には導入後に現場から不満や困惑の声が出ることもあるでしょう。

 

そのため、既存システムがある場合は移行期間を取る必要がありますし、新システムに合わせて業務フローを変更したり、使い方の講習を行ったり、さまざま準備が必要となります。

まとめ

パッケージシステムとスクラッチシステムはどちらがいい悪いではなく、それぞれに長所と短所があります。効率化したい業務や実現したい機能、予算などに合わせてもっとも適したものを選びましょう。

 

スクラッチシステムはパッケージシステムに対して高額ですが、開発コストはオフショア開発などを活用することでコスト削減が可能となります。SAPやSalesforce、Kintone、Oracle…とオフショア開発企業でもそれぞれ対応ができます。

 

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