VR/ARのオフショア開発について

公開日:2017/10/24 最終更新日:2023/09/08

VR(バーチャル・リアリティ:仮想現実)とは?

VRとは、バーチャルリアリティ(Virtual Reality:仮想現実)の略です。この仮想現実という言葉は、古くから使われている言葉ですが、最近ではインターフェースとして、ゴーグルのような「ヘッドマウントディスプレイ」が広まり、注目を集めています。

技術を端的に表すと、コンピューターの中に人工的な環境を創り、まるでそこにいる様な感覚を体験できるというものです。この技術によって、人間が得られる疑似体験のクオリティが飛躍的に向上します。そのため、エンターテイメントや、不動産、医療、災害救助などを中心に、様々な分野での活用が期待されています。

AR(オーギュメント・リアリティ:拡張現実)とは?

「AR」というのはオーギュメントリアリティ(Augmented Reality:拡張現実)の略です。現実の空間に何らかの情報を表示させ、現実世界を拡張する技術のことを表します。この技術を利用したスマホゲーム「PokemonGO」が有名です。上述したVRは現実世界とは切り離された仮想世界ですが、ARはあくまで現実世界を拡張するものとなっています。

また、この「VR」と「AR」の技術をかけ合わせた「MR」という言葉も生まれています。ミックスドリアリティ(Mixed Reality:複合現実)の略で、VRの世界に現実世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界をつくる技術です。映画マトリックスの様な世界を実現させる技術として、今後スマートフォンに変わるプラットフォームになる可能性があります。

VR/ARのオフショア開発が増えている

こうした技術の開発には当然、専門のエンジニアが必要です。しかし、エンジニアの給与などが急騰している日本では、常にリソースが不足している状態です。そのため、ベトナムや中国、フィリピン、インドなどといった人件費が比較的安い国でVRやARの開発を行おうとする企業が増加しています。

そのように、開発会社や海外子会社に開発をアウトソースすることをオフショア開発と呼びます。開発コストを削減するために多くの日本企業に取り入れられ、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の調べでは、日本企業の約45.6%が導入していると言われている、近年注目を集める開発手法になります。

VR/ARのオフショア開発は特にベトナムで盛んになってきています。その理由は、ベトナム人開発者が急速に量・質共に成長を遂げていることがあります。また、新しいもの好きの国民性とも相まって、VR/ARエンジニアが憧れの職種になっていることも挙げられます。今後のVR/AR開発は、ベトナムオフショア開発を中心に進んでいくことが予測されます。

この記事の執筆者

株式会社One Technology Japan

代表取締役 河本 直己 様

1973年生まれ。商社で欧州からの高級衣料バイヤーを経験後、03年より大手コンサルティング会社を経て、モバイルITベンチャー企業でEC、SNS、ソーシャルゲーム、ベトナムオフショア開発など事業部長取締役の立場で経験後株式会社One Technology Japanを創業。

この記事を書いた人


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