公開日:2023/10/11 最終更新日:2023/10/11

オンサイトとは?その意味、メリット・デメリット、他の用語との違い

本記事では、オンサイトの概要、メリットやデメリットについて解説していきます。
他の用語との違いについても詳しく説明しますので、ぜひ参考になさってください。

 

|この記事でわかること

 

 ・オンサイトの概要

 ・オンサイトのメリット、デメリット

 ・オンサイトとオフショア、ニアショアとの違い

 ・オンサイト導入の流れ

オンサイトとは?

『on-site』とは、英語で『現地で』『現場で』『施設内で』といった意味の言葉です。対義語は『off-site』で『現場から離れた』『現地外の』という意味の言葉です。
英語には『目視で』『一見して』という意味の『on sight』という言葉もありますが、IT用語として使われる『オンサイト』は現場で行うサービスなどを指す言葉ですので、『on-site』から来たと考えて良いでしょう。

 

|オンサイトの定義

 

IT用語としての『オンサイト』は出張修理サービスや現場での開発サポートなど、現場に人材を派遣してサポートやサービスを提供することを指す言葉です。
一般的には『オンサイト運用』『オンサイト保守・運用サービス』など、実際に行う業務内容が語尾につくことが多いようです。

オンサイトとオフサイトの違い

『on-site』の対義語が『off-site』で『現場から離れた』『現地外の』という意味であることはすでに述べた通りです。IT用語においては現地でサポートやサービスなどを行うことを『オンサイト』と言いますが、『オフサイト』は遠隔でサポートやサービスなどを行うことを指します。

オンサイト、オフショア、ニアショア:それぞれの特徴と違い

前項ではオンサイトの概要、オフサイトとの違いについて解説しましたが、この項では『オフショア』『ニアショア』との違いについても解説していきます。

 

|オフショアとは

 

『オフショア:offshore』は英語で岸(shore)から離れる(off)ことを意味する言葉で、IT業界においては海外に開発を依頼する事を『オフショア開発』と呼ぶなど、海外のことを意味する言葉となっています。

 

|ニアショアとは

 

『ニアショア:nearshore』とは近く(near)の海岸(shore)を意味する言葉であり、一般的に、人件費の安い国内の地方都市で開発を行うことをニアショア開発と言います。
ニアショア開発については以前に書いたこちらの記事も参考になりますのでご一読ください。
https://www.offshore-kaihatsu.com//contents/general/near-shore/

オンサイトでのITサービスの具体例

先述したように、オンサイトという言葉は幅広い意味を持つため、『オンサイト保守』『オンサイト運用』など、実際に行う業務内容が語尾につくことが一般的です。オンサイトITサービスの具体例を確認しておきましょう。
運用と保守は『保守運用』もしくは『運用保守』と呼ばれてセットで行われることも多いのですが、この項ではオンサイト保守とオンサイト運用を分けて解説します。

 

|オンサイト開発

 

オンサイト開発とは、システム開発を現地で行うこと。セキュリティの観点から外部で開発を行うことが望ましくない場合によく行われます。例えば金融機関などは依頼された企業のエンジニアがオンサイト開発でシステム開発を行うことが多いようです。

 

|オンサイト保守

 

IT分野における保守とは、一般的にシステムに不具合が起きたとき正常な状態に戻すことを言います。
『オンサイト保守』はシステムを正常な状態に戻すためのさまざまな業務を現場で行うことです。障害時の現場でのバックアップ作業や復旧作業などが例として挙げられます。

 

|オンサイト運用

 

IT分野における運用とは、一般的に、トラブルなどが起きないよう、ネットワークやアプリケーション、電源の監視・管理などを行い、システムを正常な状態に保つことを言います。保守に比べて日常的な管理業務を指します。『オンサイト運用』はシステムの正常な状態を保つためのさまざまな業務を現場で行うことです。

 

|オンサイトサポート

 

『サポート』とは『支える』『支援する』といった意味ですが、ITの分野においてはアフターサービスなどのユーザーサポートを指すことが多い言葉です。
先に挙げた『保守』や『運用』よりも幅広い言葉であり、『保守』『運用』も『サポート』に含まれます。

そのため、オンサイトサポートとは、保守や運用も含めたサポート業務を現場で行うことを言います。

オンサイトのメリットとデメリット

前項ではオンサイトで行われる業務について解説しました。この項ではオンサイトのメリットとデメリットについて解説します。

 

|メリット

 

現地でコミュニケーションを直接取ることができるため「話が早い」のがオンサイトの大きなメリットでしょう。場所が近ければ、その分コミュニケーションミスも起きにくくなります。
現地で実際にプロジェクトの進捗状況を見ることもできますし、トラブルが起きた背景を現場にいた顧客やスタッフに確認することもできます。

 

|デメリット

 

クライアント側からすれば、外部のスタッフを社内に入れるため、セキュリティの面で注意が必要です。入館時の身元確認や、入館証の権限などを管理することで対策は可能ですが、セキュリティコストはある程度かかってしまうのがデメリットと言えるでしょう。

 

|オンサイトとオフサイトを組み合わせる新たな手法

 

近年は、現地で密なコミュニケーションを取りつつも、現地に出向くスタッフの数を最小限にし、オフサイトで開発を進める手法も登場しています。オフサイトを担当するメンバーをオフショアで導入することで、人材不足やコスト削減も見込むことができます。
オンサイトとオフサイト、双方のメリットを享受することができ、デメリットも最小限に抑えることができるため、多くの企業がこの方法で成果をあげているようです。

 

オンサイト導入の流れとポイント

オンサイトを導入する際の流れとポイントについても解説していきます。

 

|導入前の準備

 

オンサイトを依頼する際には、保守であっても運用であっても開発であっても、まずは自社の環境や要件に合わせた業者選定を行うことから始めます。どのような業者選定もそうですが、相見積を取ってしっかりサービス内容とコストの比較を行うべきでしょう。
コストだけで選んでしまうとサポート体制が整っていないこともあるかもしれませんし、逆にサービスに必要ないものが含まれていてコストが嵩んだり、ということも。
また、オンサイト業務を行う際に、既存業務に対して出る影響やその大きさ、期間なども確認しておくべきです。

 

|運用の流れ

 

ヒアリング→運用設計→運用テスト→運用開始
というのが実際の運用の流れとなります。

ヒアリングで要望に対する提案や見積もりを受け、運用の実際の流れを手順書にまとめてもらい、運用テストを実施。運用テストで問題が発生すればそれをクリアして運用開始となりますし、問題なければそのまま開始となります。

まとめ

DX化が急務となっている日本において、デジタル化は進んでいる一方でトランスフォーメーションはなかなか進んでいないのが実情です。
大手企業はDX人材の育成を積極的に進めていますが、育成にはコストも時間もかかるため、中小企業は大手ほど育成にコストをかけられないのが現実でしょう。
国内のIT人材不足はまだまだ深刻です。

オフショア開発は1970年代から始まったと言われており、当初はコスト削減が大きな目的でした。
しかし、近年ではコスト削減だけでなく、優秀な人材を確保する方法の一つとして選択されることが増えており、今回解説したオンサイトと組み合わせるなど、さまざまな活用方法も登場しています。

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オフショア開発.com 編集部

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