公開日:2022/01/11 最終更新日:2023/08/30

スクラム開発とは?アジャイル開発との違いやメリットを解説

スクラム開発はアジャイル開発の1つで、プロジェクトを機能ごとに細分化することでスピーディーな開発が実現できる開発手法です。

 

仕様変更にも柔軟に対応できるとあって注目されています。

 

この記事ではそんなスクラム開発について、どのような特徴があるのか、どんなメリット・デメリットがあるのかを解説していきます。

 

  • ・スクラム開発やアジャイル開発が気になる方
  • ・IT人材についてお悩みがある方
  • ・効率の良い開発手法を知りたい方

 

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばスクラム開発が一体どんな開発手法なのか丸わかりですよ。

スクラム開発とは?

スクラム開発とはアジャイル開発の1つで、プロジェクト管理フレームワークの1つです。

 

アジャイル開発では顧客の要求に柔軟に対応するために、短期間でシステムやソフトウェアを実装、テストします。

 

機能単位に細分化を行い、「要求決定→設計→開発→実装→テスト→リリース」の開発工程を繰り返すのです。今後の仕様変更を前提に開発を行うので効率よくスピーディーな開発が可能になるのです。

 

細分化をすることで、仕様変更にも素早く対応することができ、顧客のニーズにも柔軟に対応できるといったメリットもあります。

 

そんなアジャイル開発の代表的なものとして、スクラム開発があります。

 

1990年代にジェフ・サザーランド氏とケン・シュエイバー氏によって誕生したフレームワークで、リスクや必要性から要求を並べ替え、そこから開発を行うことで、効率よく開発を行うことができます。

スクラム開発の3つの柱

スクラム開発では「透明性(transparency)」「検査 (inspection)」「適応(adaptation)」の3つの柱があり、それを軸に開発を行っていきます。では現在の状況や問題点を常に明らかにします。

 

透明性(transparency)

 

開発内容や作業内容は、チームメンバーやその作業結果をうける人に見えるようにして奥必要があります。

 

その内容は、プロダクトに関するビジョン、顧客の要件、作業進捗、困難、障害などが含まれます。

 

検査 (inspection)

 

スクラム開発はアクティビティを常に検査し、問題の発見→解決を繰り返します。

 

ただし、検査には適応が重要です。そもそもスクラム開発は仕様や開発の変更を前提にしているため、適応のない検査は意味がないのです。

 

適応(adaptation)

 

検査結果に応じて、現在適用している手法やプロセスを適宜見直していくことが重要です。

 

また作業プロセス中に感じた問題点などからも、適応していく必要があります。

5つの価値基準

スクラム開発の成功を左右する5つの価値基準は以下の通りです。

 

  • ・確約
  • ・集中
  • ・公開
  • ・尊敬
  • ・勇気

 

この5つの価値基準をスクラムチームで具現化することで、「透明性(transparency)」「検査 (inspection)」「適応(adaptation)」の3つの柱を意識することができるのです。

スクラム開発のポイントはコミュニケーション

スクラム開発ではタスクを細分化し、チームで動くためにコミュニケーションが重要です。ラグビーのスクラムのようにチーム全員で協力していく手法なのです。

 

チーム内で、目的や納期などを話し合いタスクを振り分けます。個人個人が役割を持って開発に取り込めるので、さまざまな作業を同時進行に進めることが可能になります。

スクラム開発の人材

スクラムチームは、プロダクトオーナー・開発チーム・スクラムマスターで構成されます。スクラムチームにはリーダーはいません。プロダクトオーナーやスクラムマスターはあくまで舵取りのような存在なのです。

 

プロダクトオーナー

 

プロダクトオーナーはプロジェクトの価値を最大化するために責任を負います。

 

開発チーム

 

開発チームは、プロダクトに関する品質や計画・専門性に責任を持ちます。3~9人のメンバーで構成され、プロダクトを開発していきます。

 

スクラムマスター

 

スクラムマスターはスクラムの考え方やノウハウをチームメンバーに共有する立場です。

 

スクラムマスターはマネージャーではなく、チームのリーダーでもありません。スクラムの進め方がチームメンバーにきちんと理解されているのか、チームで協力した開発ができているかなどを管理していきます。

スクラム開発のメリット・デメリット

スクラム開発のメリット①当事者意識を持った開発が行える

 

先ほども言ったように、スクラム開発にはリーダーはいません。メンバー1人1人が主役であり、役割があるのです。

 

メンバー全員が当事者意識を持ってモチベーション高く開発が行えます。

 

スクラム開発のメリット②仕様変更に柔軟に対応できる

 

スクラム開発は問題点を常に共有し、改善を行っています。そもそも仕様変更を前提に開発が行われるので、スピーディーな開発が実現できます。

スクラム開発のメリット③工数の見積もりの制度がうまくいく

 

スクラム開発ではプロジェクトの機能単位で工数を見積もりながら開発を行っていきます。

 

エラーなどを早期発見、早期対応することができるので、計画通りの開発が行えるのです。

 

スクラム開発のデメリット

 

スクラム開発ではコミュニケーションが重要です。コミュニケーションが苦手なエンジニアが集まってしまうと成功は難しいでしょう。

 

メンバーの人選や育成は配慮が必要だと言えます。

まとめ

いかがでしたか。本日はアジャイル開発の1つであるスクラム開発について解説していきました。

 

スクラム開発はラグビーのスクラムのようにチームメンバー全員で協力して、細分化したタスクに対応していく開発手法でしたね。

 

オフショア開発会社の株式会社DEHA SOLUTIONSでは、スクラム開発を通り入れることで、スピーディーな開発を実現しています。

 

気になる方はぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

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株式会社DEHA SOLUTIONS

昨年にはISO27001を取得して国際的な基準でプロセス管理を行い国内上場企業様、中小企業様、エンドユーザー様、SIベンダー様からお取引を拡大中でございます。

また、R&Dプロジェクトをはじめスタートアップ様のグロース(アーキテクチャ提案、設計、開発を一気通貫)をお手伝いさせて頂く機会も増えており、単純なオフショア開発企業からコンサルティング企業へ脱皮をおこなう途中でございます。

ぜひ、DEHAを活用いただき、長期的にパートナー関係を結ぶことができれば幸いです。


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