最終更新日:2024/12/18
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近年、生成AIはめざましい進化を遂げ、一般人が気軽に使えるものとなりつつあります。とはいえ、さまざまな生成AIが次々に生まれており、どれを使ったらいいのか悩んでしまう方も多いようです。生成AIを使いこなすには、それぞれのAIやAIアシスタントの特徴を知り、用途に合わせて選ぶ必要があります。
本テキストはMicrosoft Copilotについて理解を深められる内容となっています。特徴や活用事例などをわかりやすく解説していきます。
Microsoft Copilotとは?
引用:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot/organizations
Microsoft Copilotは、Microsoftが提供する生成AIを活用したAIアシスタントです。
「Copilot」は副操縦士を指す言葉であり、操縦士である人間をサポートする役割という意味が込められています。
ChatGPTなどの生成AIと同じように、「今週の会議のアジェンダを作成して」といったシンプルな指示を理解し、文書を自動生成します。
Microsoft Copilotは同じMicrosoft社の製品である、Microsoft 365(旧Office)などのアプリケーションと連携できるのが大きな特徴です。文書作成やデータ分析、メールの整理など、幅広いタスクを支援し、業務の生産性を向上させます。
Microsoft Copilotの特徴
前項でも述べましたが、Microsoft Copilotの大きな特徴は生成AI機能と、Microsoft 365と連携可能であることの2つです。それぞれをわかりやすく解説します。
特徴①|生成AI機能
生成AIとは、コンピューターがさまざまなデータを学習し、それを元にして新しいデータやコンテンツを作り出すAIのことです。Microsoft Copilotに対して指示を出したり質問したりすると、それを理解し、指示や質問の内容に応じたコンテンツの作成や分析情報の提供、タスクの処理、アイデア出しやアドバイスなどを行ってくれます。
特徴②|Microsoft 365と連携可能
Microsoft Copilotは、同じMicrosoft社の製品であるMicrosoft 365と連携し、下記のようなことができます。
- WordやPowerPointでの文書やプレゼンテーション作成、文法のチェック
- Excelを使ったデータ分析、グラフ作成のサポート
- Outlookとの連携でメールの整理、スケジュール管理、リマインダー設定などのサポート
- Teamsと連携し、会議の設定やタスク管理、議事録の作成などのサポート
Microsoft Copilotのプラン
Microsoft Copilotにはさまざまなプランがあります。大きく分けて無料プラン、個人向け有料プラン、法人向け有料プランの3つです。
無料版 | Copilot Pro | Microsoft 365 Copilot |
---|---|---|
0円 | 月額 3,200円 | 1ユーザーにつき年額 53,964円 (1ヶ月あたり4,497円) |
プラン①|無料版
無料版のMicrosoft Copilotは、リアルタイムで最新の情報を得られる点では有料プランと同じですが、最新モデルへはピーク時以外の時間帯でないとアクセスできなかったり、画像生成を加速させる機能であるブーストが1日15に限定されます。
また、無料版ではMicrosoft 365などの他のアプリとの連携機能はつかうことができません。
プラン②|Copilot Pro
Copilot Proは個人向けの有料プランで、1ユーザーにつき、月額3,200円です。(2024年11月28日現在)お試し期間も設けられています。
無料プランよりも短時間でデータをまとめることができ、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、OutlookでMicrosoft Copilotを使うことができます。その他にも、AI画像生成のブースト数が1日100だったり、最新モデルへの優先アクセスが可能であるなど、さまざまな面で無料版よりも高度な機能を使うことができます。
プラン③|Microsoft 365 Copilot
Microsoft 365 Copilotは企業向けのプランで、Microsoft 365の各アプリケーションにMicrosoft Copilotが組み込まれています。
Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams などのアプリ内で Microsoft 365 Copilot にアクセスすることができます。また、高いセキュリティレベルも特徴の一つです。Copilot をカスタマイズすることでビジネスのさまざまなプロセスを自動化することも可能です。
年間サブスクリプションとなっているため、価格は1ユーザーにつき年額53,964円で、一ヶ月4,497円となる計算です。(2024年11月28日現在)お試し期間は設けられていません。
Microsoft 365 Copilotの活用事例
Microsoft 365 CopilotはMicrosoft社の他のアプリ内でアクセスできるので、他の生成AIにはできない、さまざまな効率化を実現することができます。ここではExcel、Word、PowerPoint、Outlook、Teamsの活用事例をご紹介します。
事例①|Excel
Microsoft 365 Copilotは、Excelでのデータ分析を強力にサポートしてくれます。データのどこを重視すべきか?と質問すれば解説してくれるので、専門的な知識がなくても高度なデータ分析が可能になります。
関数の提案や組み方などを教えてくれたり、グラフの作成、データからのトレンド分析などを行ってくれます。分析の心強い味方となるでしょう。
事例②|Word
文書の作成は意外と手間がかかるもの。提案書などのたたき台や、論文の要約、そういったものもMicrosoft 365 Copilotに頼めばすぐに作成してくれます。例えば「会議の議事録と製品データを使って提案書を作ってほしい」「この論文を1000文字程度に要約してほしい」などの指示で文書や要約を行ってくれます。
事例③|Power Point
プレゼン資料作りに欠かせないPower Pointも、Microsoft 365 Copilotを活用することで資料作成のスピードアップが実現できます。
議事録や製品データを元にしたスライドの作成はもちろん、「各ページに内容にマッチした画像を貼り付けてください」などの指示で、スライドの内容に合わせた画像を添付してもらうことも簡単にできます。
事例④|Outlook
メールの整理や、メール返信の下書きなどもMicrosoft 365 Copilotを活用することで簡単にできます。「まだ未読になっているメールの中で、すぐに返信が必要なメールにフラグを立ててほしい」などの指示も理解してくれますし、メールの要約を作成することも可能です。
事例⑤|Teams
Microsoft 365 CopilotをTeamsで活用すると、誰がどんな意見を述べたか、どこで意見が一致しないかなどの重要なディスカッションポイントを要約してくれたり、メッセージのリライトを行ってくれたりします。
2024年11月、Microsoft社はMicrosoft 365 CopilotのTeamsで使える新機能として音声同時通訳の提供を発表しています。言語を選択することで、発言内容がその言語に翻訳され、リアルタイムで音声として聞こえてくるというものです。
まとめ
今回解説したMicrosoft Copilotは、Microsoft社のアプリと連携することでさまざまな業務を効率化できる、とても便利な生成AIです。
近年、生成AIは大きな進化を遂げました。生成AIにコードを書かせる試みを行っている技術者もいるようです。精度は着実に上がっているようですが、完全にAIに任せる段階ではまだなさそうです。
翻訳の精度はかなり上がっていて、メールなどのやり取りに使っている方も多いようです。オフショア開発において心配されることの一つ、言語の壁については生成AIの活用で解決できるかもしれませんね。
1970年代当初にはコスト削減を目的として利用されていたオフショア開発は、近年では優秀な人材を確保する方法の一つとして選択されることも増えてきました。さまざまな開発手法を熟知した経験豊富な人材を国内だけで探すのは難しくても、海外に目を向けることで優秀な人材に出会うことができます。
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