公開日:2021/11/29 最終更新日:2023/08/17
24/365とは?システム運用と保守との違いも解説
経済のグローバル化、インターネットの普及などにより、休日や深夜であってもビジネスを行うことが可能となった昨今。ネットを利用すれば24時間買い物をすることができ、時差のある海外との取引なら深夜のリアルタイムの対応も可能です。
そんな現代において、常にシステムを正常な状態に保ち続けることはビジネスにおいて非常に重要な意味を持ちます。システム障害によって企業が被る損害は金銭だけではなく、顧客からの信頼をも失うものであり、絶対に避けなければなりません。
このテキストでは、システム運用の基礎知識と、24/365運用について詳しく解説していきます。混同しやすいシステム運用とシステム保守の違いや、24/365運用にかかるコストや自社で行うメリット・デメリットなど、この機会に改めて、システム運用について理解を深めていきましょう。
INDEX
1. そもそもシステム運用とは?
2. 24/365とは?
3. 運用で実施すること
4. システム運用と保守の違い
5. システムの24/365運用は外注すべき?
6. 24/365に必要となる費用は?
7. これからのシステム運用は海外へ!
そもそもシステム運用とは?
「運用」とは、「ものをうまく働かせて使うこと」を意味する言葉。「システム運用」とは「システムをうまく働かせて使うこと」となりますが、具体的に言うと「システムを常に正常な状態で安定して利用するために管理すること」です。
社内のサーバーやネットワークなどのシステムを常に正常な状態で稼働させるのがシステム運用の役割であり、障害を未然に防ぐことや、状況に合わせたシステムの拡張なども大切な業務です。システム保守と混同されることが多い業務ですが、その違いについては後述します。
24/365とは?
24/365(24・365や、24365とも)とは24時間365日のことで、24/365運用とは24時間365日、常にシステムを安定稼働させることを言います。
システムエラーはいつ起きるかわからないため、24時間365日体制で対応できるようにしておくことが重要です。もしもの事態が起きたときにすぐに対応できないと、システム障害によって大変な損害が出てしまいます。
このような事態を避けるためにも、24/365運用は企業にとって非常に重要な存在なのです。
運用で実施すること
システム運用で実施されることには下記の業務がありますが、24/365運用ではこれらを24時間365日行わなければなりません。
システム監視
システムが正常に稼働しているかどうかを監視します。ツールだけでなく人の目視でも確認することでよりトラブルの予兆を把握しやすくなります。
バックアップ対応
万が一のためにバックアップを取っておくのもシステム運用における重要な業務です。
セキュリティ対応
システムを安定的に稼働させるためには安全性も非常に重要な要素です。ファイアウォールの設定やウイルス対策など、セキュリティ対策もシステム運用の重要な業務の一つです。
IT資産管理
システムを構成する精密機器の老朽化など、システム運用は物理的な側面からもトラブルを防止しなければいけません。IT資産の管理も非常に重要です。
システム改修
システムをよりスムーズに稼働させるため、改修の提案も行います。
システム運用と保守の違い
システム運用はシステムを正常に稼働させるための業務であるのに対し、システム保守はトラブルが起きた時の対応を行う業務です。システム保守の業務としては、システム障害の原因究明やシステムの復旧などがあげられます。
ただし、システム運用が保守を行っているケースもあり、線引きは企業によって異なるのが現状です。システム運用に保守を担当させるのは分けるべき業務を一括して対応させることであり、担当者の負担が増えるため、本来はあまり好ましいことではないとされています。
とは言え、IT人材の人手不足は深刻であるため、なかなか運用と保守をきっちりと分けると言うのは現実的には難しい面もあるようです。
システムの24/365運用は外注すべき?
システムの24/365運用は自社で行うべきでしょうか、それとも外注すべきでしょうか?
ここで、システムの24/365運用を自社で行う場合のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
■ 自社でシステムの24/365運用を行う場合のメリット
<運用以外も担当可能>
自社でシステムの24/365運用を行う場合、担当するのは当然自社の人材です。社員であれば運用以外にもさまざまな業務に対応してもらうことができます。
<セキュリティの面で安心>
自社の人間が担当するのですから、社外秘の資料なども共有しやすいのが自社運用のメリットの一つです。
■ 自社でシステムの24/365運用を行う場合のデメリット
<リソースの問題>
IT人材は慢性的な人手不足のため、新たに採用するのがなかなか難しい状況です。
<離職リスク>
24/365体制となると、担当者が夜間や休日対応を担当しなければいけません。近年はIT人材が不足しており、転職が容易であるため、ハードワークが離職・転職につながるケースも増えています。
<教育や採用に時間とコストがかかる>
システムを改修したり、新しく構築し直したり、新たなノウハウが必要となる場合、教育に関するコストと時間がかかってしまいます。また、担当者が変更になったり、新たに採用したりする際も、教育や採用に関するコストが増加します。
24/365に必要となる費用は?
24/365体制のシステム運用となると、1ヶ月で24時間×28~31日の運用体制となりますから、1ヶ月で672〜744時間稼働することになります。担当者が週休2日で1日8時間の勤務を行う場合、1名あたり160時間ほどの稼働時間となりますから、24/365運用には5名以上の人員が必要となり、人件費だけで1ヶ月に200万円を軽く超える計算となります。
これからのシステム運用は海外へ!
前述したように、24/365体制のシステム運用を実現するためには人員確保と人件費の問題をクリアする必要があります。
人員確保については、国内の人材に絞って探すのはなかなか頭の痛い問題です。国内の人材不足はもはや深刻なものとなっており、大手企業は学生にも目を向けてIT人材、DX人材の育成を開始しています。
育成に大手企業ほどコストをかけられない中小企業が注目しているのが海外へのアウトソースです。海外は日本よりも人材が豊富であり、優秀な人材を低コストで得ることができます。国を選べば、日本よりもはるかにコストを安く抑えられるケースも。また、こちらも選ぶ国によってではありますが、時差を利用して担当者の深夜対応をなくすこともできるでしょう。
24/365運用の海外アウトソース先としておすすめなのが「インディビジュアルシステムズ株式会社」です。
ベトナム国内での24/365チームの立ち上げはハードルが高いと言われています。そのため、専属の体制がある企業は稀ですが、同社は「24/365センター」を設置し、運用を専門としたスタッフのもと安定した運用サービスを提供しています。
また、ベトナム最古参のオフショア開発企業である同社は、日系企業との長年のやりとりの中で培った円滑なコミュニケーションを武器に低コスト・高品質な運用サービスを実現しています。最小単位での体制やトライアルからでもお試し可能なので、ぜひお気軽にご相談ください!
インディビジュアルシステムズ株式会社
2002年創業のベトナム最古参の日系オフショア開発会社の1社。これまで500以上のプロジェクトをすべて完遂しており、その規模感も1人月〜280人月と、小規模から中大規模まで幅広く支援。日系企業様との運営ノウハウを生かすことで、運用サービスでも、オフショア開発同様、低コスト高品質の実現をお約束します。
まとめ
本来あってはならないシステム障害ですが、近年のインターネットやスマホの普及、ライフスタイルの変化などによって24時間365日の対応が求められることや、頻繁なOSのアップデートなど、システム運用にかかる負荷が年々増えていることも事実です。
国内のIT人材は不足し続けており、育成もなかなか進んでいない状況で、少ない人員で24/365体制のシステム運用を行うことは、現場に多大な負担をかけることになります。
国内のIT人材不足が深刻な今だからこそ、海外の人材に目を向け、現場の負荷を減らすことが重要です。
「オフショア開発. com」では、専門コンシェルジュに海外へのアウトソースについて、無料で相談することができます。「システム運用を海外に任せたい」「国別の特徴や単価について比較検討したい」「海外に任せる際の選定方法について聞きたい」…など、さまざまなお悩みやご質問・ご相談にお応えいたします。
「オフショア開発. com」は、多数のオフショア開発企業とパートナー契約を結んでおります。御社にぴったりのオフショア開発企業をご紹介することもできますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
企業選定にお困りでしたら、オフショア開発. comの専門スタッフが無料相談を受け付けていますので、お気軽にご利用ください。
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