最終更新日:2025/01/28

2024年の「中国」人月単価

プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
44.4万
(-12.1%)
58.3万円
(-5.6%)
65万円
(-18%)
75.3万
(-18.3%)

* 1人月あたり
* 括弧内は昨対比
* 出典:「オフショア開発白書(2024年版)

  • プログラマー:コーディングや簡単なシステム開発を担当
  • シニアエンジニア:システム設計や開発を担当
  • ブリッジSE:ビジネスサイドとエンジニアサイドを繋ぐ役割を担うエンジニア
  • PM(プロジェクトマネージャー):プロジェクトにおける計画と実行の責任者

上記の表は2024年オフショア開発中国の人月単価です。
プログラマーは44.4万(前年比:-12.1%)、シニアエンジニアは58.3万円(前年比:-5.6%)、ブリッジSEは65万円(前年比:-18%)、PMは75.3万(前年比:-18.3%)と2023年に比べて全体的に単価が下がった傾向にあります。

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他国と比較した「中国オフショア開発」人月単価

続いては人気のオフショア開発国と人月単価を比較しました。

プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
ベトナム 39.4万円
(-2.1%)
48.3万円
(-1.7%)
59万円
(+2.1%)
70万円
(-11.9%)
フィリピン 43万円
(+20%)
55.5万
(+4.1%)
73.6万円
(-9.4%)
78.2万
(+10.4%)
中国 44.4万
(-12.1%)
58.3万円
(-5.6%)
65万円
(-18%)
75.3万
(-18.3%)
ミャンマー 26.9万円
(-2.1%)
41.9万円
(-22.6%)
55.6万
(-18.6%)
66.9万
(-31.4%)
バングラデシュ 35万円
(-20.7%)
42.5万円
(-7.9%)
80万円
(-12%)
75万円
(+28%)
インド 53.3万
(+4.9%)
61.7万円
(-10.3%)
69.2万
(-26.4%)
77.5万
(-30.4%)

* 1人月あたり
* 括弧内は昨対比
* 出典:「オフショア開発白書(2024年版)

中国とミャンマーは全ての職種で2023年より単価が若干下がりました。
近年の傾向として、全体的な単価が上昇する中でも、一部ではリソースが拡大傾向にある国や職種において単価が減少するケースも見られます。
多くのオフショア開発先ではIT産業が成長を続け、リソースが豊富になっています。その結果、人件費の上昇はあるものの、リソースの供給が潤沢になり人材が成熟したことで、部分的に単価が低下した背景があります。

日本国内のITリソース不足を受け、オフショア開発の利用は依然として続いており、今後も多くの企業がオフショア開発を継続する見通しです。

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「中国オフショア開発」単価の特徴

ここからは「中国オフショア開発」単価の特徴について説明していきます。

1. コストの安さ

中国のオフショア開発は、他の国(例えば日本やアメリカ)と比べて人件費が低いため、開発コストを抑えられる点が魅力です。 2023年に比べて、中国オフショアの単価も下がりました。

2. スキルと単価のバランス

中国はスキルの高いエンジニアを比較的安価で雇えることが特徴です。ただし、専門性や経験値が高いエンジニアの場合、単価が上がることがあります。例えば、AIや機械学習、ブロックチェーンなど高度な技術に関するスキルを持つエンジニアは、日本国内のエンジニアに近い単価になる場合もあります。

3. プロジェクト内容に依存

簡易なアプリ開発やWebサイト制作は安価なケースが多いです。一方、要件が複雑なプロジェクト(例えば、大規模なシステム開発やERPのカスタマイズ)は単価が上昇することがあります。 また、品質管理や言語・文化のギャップを埋めるためのコスト(プロジェクトマネージャーを通じた調整費用)が追加される場合もあります。

4. 都市ごとの差

沿岸部都市(上海、深セン、北京など)のエンジニアはスキルが高い一方で単価も高めです。一方、内陸部都市では単価は低いものの、スキルセットや英語力が劣る場合があります。

5. 日本語対応の影響

日本語対応可能なエンジニアや日本向けのオフショア開発に慣れた企業は、単価が高くなる傾向があります。日本語が不要な場合や、英語でのコミュニケーションが可能な場合、コストをさらに抑えられることがあります。

6. 為替の影響

人件費の支払いは通常USDやCNYで行われるため、為替レートの変動がコストに影響します。
円安の場合、コストが上がってしまうため注意が必要です。

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「中国オフショア開発」市場の動向

続いて、「中国オフショア開発」市場の動向について解説します。

1. 市場規模の成長

中国のIT産業全体は引き続き拡大しており、オフショア開発市場も成長を続けています。理由としては以下が挙げられます。

  1. 高品質なエンジニアリソースを他国より低コストで提供できる。
  2. 近年のデジタル化需要(クラウド、AI、IoTなど)に伴い、開発需要が急増。

2. 高度なスキルを持つエンジニアの増加

中国では教育機関がIT教育を重視しており、AI、機械学習、ブロックチェーン、クラウド技術などの高度なスキルを持つ人材が増えています。
北京では、AIやデータサイエンス分野でグローバルに競争力を持つエンジニアが多く輩出されています。

3. 地域の多様性

沿岸部都市(上海、深セン、北京)は、質の高いエンジニアやプロジェクトマネージャーが多く、単価はやや高めです。 そのため内陸部(成都、西安)では、コスト競争力のある開発が可能で国内外から注目されています。

4. AIやクラウド技術の需要増加

特にAI、クラウドコンピューティング、ビッグデータ関連のプロジェクトが急増しており、中国のオフショア開発企業が積極的にこれらの分野に投資しています。「Made in China 2025」政策の一環で、国内IT企業が最新技術の習得や提供能力を強化しています。

5. 日本市場との関係

中国のオフショア開発市場では、日本向けサービスが重要な位置を占めています。
日本企業は中国との地理的・文化的近さを活かし、IT開発を委託するケースが増加傾向に。また、日本語対応可能な企業や日本市場に特化したエンジニアが多いのも特徴です。

6. コスト上昇の懸念

中国のエンジニアの給与水準が上昇しており、特に一部の都市(上海や北京など)では開発コストが増加しています。
その結果、フィリピンやベトナムなどの他のオフショア開発拠点との競争が激化しています。ただし質やスケールで見ると、依然として中国は競争力が高いです。

7. 政府の支援

中国政府はIT産業を経済発展の柱と位置づけ、税制優遇や補助金を提供して支援しています。

8. グローバル市場での競争

中国のオフショア開発企業は、アメリカや欧州などの企業とも取引を増やしています。特に、世界的な人材不足を背景に西洋企業がコスト競争力のある中国を選択するケースが増加しています。

9. 環境の変化(地政学的リスク)

米中対立や世界情勢の変化が、IT市場にも影響しています。特定の企業やプロジェクトでは、米国やEUとの関係が悪化すると信頼性やリスク回避の観点から選択肢が変化する場合があります。日本市場においては、地政学的リスクの影響が比較的少ないため、安定的な需要が続いています。

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「中国」オフショア開発企業を無料でご紹介

中国のオフショア開発市場は、英語力を活かしたグローバル案件や文化的親和性が求められるプロジェクトにおいて大きな強みを持っています。
政府の支援やIT人材の成長により、市場は引き続き拡大が見込まれます。一方で、特定スキルを持つ人材不足や単価の上昇といった課題もあるため、プロジェクトに合った適切な人材やパートナー企業を選定することが重要です。

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