公開日:2017/10/24 最終更新日:2023/09/11

中国オフショア開発失敗事例【企業の成熟度編】

中国オフショア開発失敗事例をその特徴と併せて3つ紹介していきます。
中国オフショア開発は大規模なシステム開発案件に大変向いており、そういった案件は中国の開発会社に発注することが多いです。その中でよく見られた中国オフショア開発失敗事例の1つ目は、企業の未成熟さによる納期の遅滞や品質クオリティの低下があります。
日本側のリサーチミスであるともいえますが、きちんとした受注管理がなされておらず、同時期に労働力以上の案件を抱え込んだり、それにより納期が引き延ばされてしまったり、さらに悪い事には品質クオリティが非常に低いまま納品されてしまうことがあることです。これを新たに改善するオーダーをして改修するまでに、また様々な労力やコストがかかってしまい非常に効率の悪い結果となってしまいます。

中国オフショア開発失敗事例【コミュニケーション編】

よくある中国オフショア開発失敗事例の2つ目は、コミュニケーションによる問題です。
発注する際に、どれだけ煮詰めた仕様や設計をお願いしたとしても、それが真に相手に伝わっていなければ、想定通りのシステムを開発することはできません。日本語から英語、英語から中国語、という言語の変換の中で微妙な言葉のニュアンスは必ず二転三転します。
オフショア開発には定期的に密なコミュニケーションが必要とされます。予め、ちゃんと対等にコミュニケーションをとれる、もしくは有能なコミュニケーターがいることを前提に発注先企業を選定する必要があると言えます。
しかし、これだけ気を遣ったとしても、やはり一度の発注で100%のシステムを受け取るのは非常に難しいです。相手企業と長期的にお互いの情報を交換していく必要があります。

中国オフショア開発失敗事例【ビジネス感覚編】

よくある中国オフショア開発失敗事例の3つ目は、コミュニケーションと併せ、ビジネス感覚の違いによって引き起こされるシステム品質の低下です。
国が違えば、仕事に対する姿勢も大きく異なります。中国人に日本人のようなサービス精神を求めると必ずといってオフショア開発は失敗に終わります。
中国人技術者は基本的に頼まれたことしかやろうとしないので、仕様書(設計書)に書いていない内容は日本のIT技術者であれば気づくような内容であっても、疑問に抱くことさえありません。
日本側からのコーディネータの派遣や、中国側プロジェクト内での指示系統がしっかりとしているかどうかも重要ですが、システム開発の設計書を非常に細やかなところまで記載しておく必要があります。

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