最終更新日:2025/01/28

2024年の「バングラデシュ」人月単価

プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
35万円(-20.7%) 42.5万円(-7.9%) 80万円(-12%) 75万円(+28%)

* 1人月あたり
* 括弧内は昨対比
* 出典:「オフショア開発白書(2024年版)

  • プログラマー:コーディングや簡単なシステム開発を担当
  • シニアエンジニア:システム設計や開発を担当
  • ブリッジSE:ビジネスサイドとエンジニアサイドを繋ぐ役割を担うエンジニア
  • PM(プロジェクトマネージャー):プロジェクトにおける計画と実行の責任者

上記の表は2024年オフショア開発バングラデシュの人月単価です。
プログラマーは35万円(前年比:20.7%)、シニアエンジニアは42.5万円(前年比:-7.9%)、ブリッジSEは80万円(前年比:-12%)、PMは75万円(前年比:+28%)と2023年にPM以外は単価が下がった傾向にあります。

バングラデシュオフショア開発を考えている方は、お気軽にご相談ください。
オフショア開発.comでは6,000件を超える相談実績があります。それぞれの企業に合ったオフショア企業を無料でご紹介します。

他国と比較した「バングラデシュオフショア開発」人月単価

続いては人気のオフショア開発国と人月単価を比較しました。

プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
ベトナム 39.4万円
(-2.1%)
48.3万円
(-1.7%)
59万円
(+2.1%)
70万円
(-11.9%)
フィリピン 43万円
(+20%)
55.5万
(+4.1%)
73.6万円
(-9.4%)
78.2万
(+10.4%)
中国 44.4万
(-12.1%)
58.3万円
(-5.6%)
65万円
(-18%)
75.3万
(-18.3%)
ミャンマー 26.9万円
(-2.1%)
41.9万円
(-22.6%)
55.6万
(-18.6%)
66.9万
(-31.4%)
バングラデシュ 35万円
(-20.7%)
42.5万円
(-7.9%)
80万円
(-12%)
75万円
(+28%)
インド 53.3万
(+4.9%)
61.7万円
(-10.3%)
69.2万
(-26.4%)
77.5万
(-30.4%)

* 1人月あたり
* 括弧内は昨対比
* 出典:「オフショア開発白書(2024年版)

中国とミャンマーは全ての職種で2023年より単価が若干下がりました。
近年の傾向として、全体的な単価が上昇する中でも、一部ではリソースが拡大傾向にある国や職種において単価が減少するケースも見られます。
多くのオフショア開発先ではIT産業が成長を続け、リソースが豊富になっています。その結果、人件費の上昇はあるものの、リソースの供給が潤沢になり人材が成熟したことで、部分的に単価が低下した背景があります。

日本国内のITリソース不足を受け、オフショア開発の利用は依然として続いており、今後も多くの企業がオフショア開発を継続する見通しです。

オフショア開発を考えている方は、お気軽にご相談ください。
オフショア開発.comでは6,000件を超える相談実績があります。それぞれの企業に合ったオフショア企業を無料でご紹介します。

「バングラデシュオフショア開発」単価の特徴

ここからは「バングラデシュオフショア開発」単価の特徴について説明していきます。

1. 単価が比較的低い

バングラデシュは、他のアジア諸国(インドやフィリピン)に比べても、人件費がさらに低い傾向があります。
現地の生活費や経済水準に基づいた給与体系のため人件費が低いです。また、インドやフィリピンほど成熟していないため(発展途上市場)競争力を高めるために単価が抑えられています。

2. 特定の技術が強い

バングラデシュの開発者は、特に以下の技術分野で競争力があります。

  • ウェブ開発(HTML, CSS, JavaScript, PHP, Laravelなど)
  • モバイルアプリ開発(Flutter, React Native, Android, iOS)
  • データエントリーやBPOサービス

これらの特定分野であれば、競合国と比べてもさらに低価格で依頼できることがあります。

3. コストパフォーマンス

低コストでありながら、英語が話せるエンジニアが多いため、特に小〜中規模プロジェクトではコストパフォーマンスが高いとされています。

4. 注意点

バングラデシュのオフショア開発は、低価格な分、品質にばらつきが出ることもあるため、プロジェクトのマネジメントが重要となります。
また、一部地域ではまだインターネットや電力インフラが不安定な場合があり、納期に影響が出る可能性もあります。

オフショア開発を考えている方は、お気軽にご相談ください。
オフショア開発.comでは6,000件を超える相談実績があります。それぞれの企業に合ったオフショア企業を無料でご紹介します。

「バングラデシュオフショア開発」市場の動向

続いて、「バングラデシュオフショア開発」市場の動向について解説します。
バングラデシュのオフショア開発市場は、近年急成長しており、ITサービスの新たな拠点として注目されています。

1. 急速な市場成長

バングラデシュのIT輸出額は近年大きく成長しており、2025年までに10億ドルを超えると予測されています。政府がIT分野を重点的な産業として支援しており、成長を後押ししています。
また、国内外の投資を受けたスタートアップ企業が増加しており、技術者の需要と技術レベルが向上しています。

2. 政府による支援

バングラデシュ政府は「Digital Bangladesh」政策の下、IT産業への投資を促進し、税制優遇措置を導入しています。

  • IT企業には税金免除(特に2024年までのIT輸出に対する法人税免除)などのメリットがあります。
  • Bangladesh Hi-Tech Park Authorityによる技術者育成とインフラ整備も進行中。

バングラデシュは現在、世界で3番目に大きいオンラインフリーランス市場を誇り、多くのITプロフェッショナルが国際案件に携わっています。

3. 労働力の強み

バングラデシュは労働人口の大半が35歳未満であり、技術を学ぶ意欲が高い傾向にあります。加えて、プログラミングやITスキルを教える大学や専門学校の増加により、年々技術者の質が向上しています。
また、国際市場で競争するため多くの開発者が英語でのコミュニケーションに長けています。

4. 競合国(インド、フィリピン、ベトナム)との違い

バングラデシュと競合国(インド、フィリピン、ベトナム)との違いは大きく分けて3つです。

低コスト 他国と比べても労働コストが低い。
柔軟な対応力 プロジェクト規模や予算に応じた柔軟な対応が可能。
新興市場ならではの積極性 市場として成熟しきっていないため、開発者や企業が積極的に国際案件を求めている。

5. 注目される技術分野

バングラデシュのオフショア開発を依頼する際に注目されている技術は以下になります。

モバイルアプリ開発 React NativeやFlutterなどの技術を用いた開発が盛んです。
ウェブ開発 PHP、Laravel、JavaScriptフレームワーク(React、Vue.jsなど)での開発が多い。
AI・データ分析 AIや機械学習分野への関心も高まっており、教育プログラムが拡大。
クラウドソリューション AWSやGoogle Cloudなどのクラウドサービスに対応したエンジニアも増加。

オフショア開発を考えている方は、お気軽にご相談ください。
オフショア開発.comでは6,000件を超える相談実績があります。それぞれの企業に合ったオフショア企業を無料でご紹介します。

「バングラデシュ」オフショア開発企業を無料でご紹介

このページを見た人は以下の記事も見ています。(関連記事)